
梨の名産地・千葉で生まれた新品種「秋満月(あきみつき)」
2021年秋、千葉県から新しい梨「秋満月」が待望のデビュー!
千葉県で梨の新品種が誕生するのは約20年ぶり。
おなじみ「幸水」「豊水」の時期が過ぎた、9月中旬から味わえます。
▲千葉が誇る新ブランド「秋満月」
公開 2021/09/21(最終更新 2021/09/21)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ大きくて甘い、いいとこどりの品種
千葉県は、栽培面積、収穫量、産出額ともに、全国一の梨の産地。
さまざまな品種が栽培され、7月下旬〜8月中旬には「幸水」、8月下旬〜9月中旬
には「豊水」と、時期によっていろいろな味が楽しめます。
中でも、9月中旬〜10月上旬と、比較的収穫時期が遅い晩生(おくて)品種「新高」は1927(昭和2)年に命名された歴史ある品種。
それに代わるおいしい品種を新たに開発しようと、12年の歳月をかけて誕生したのが、新品種の「秋満月」です。
晩生品種の「新雪」と大玉の「かおり」の交配種「7-7」を、「豊水」に掛け合わせて生まれた「秋満月」。特徴は、1個700グラム以上と、ずっしりと大きな果実のサイズ。
▲1個あたりの平均重量は「幸水」の約2倍
それに加え、果肉が柔らかく滑らかな食感で、果汁もたっぷり。味わいは、酸味が少なく甘みが強いそうです。
▲とってもジューシー!
また、収穫後常温で28日ほどと、5日程度の「幸水」や18日程度の「新高」と比べて、日持ちがいいのもうれしいポイント!
愛称は真ん丸な満月をイメージ
愛称の「秋満月」は、おととしの9〜12月に公募し、寄せられた5715点の応募の中から、品種の特徴にマッチし、親しみやすさとインパクトがあるなどの理由から決定。
名前の由来は、「収穫の秋、満月のように大きく実った梨に、農家と消費者の喜びと感謝の気持ちを込めて名付けました」と県は発表しています。
▲収穫時期は10月上旬まで
県内で広く栽培が始まっていて、市川市を中心とした東葛エリアでの栽培が多いとのこと。ただし、生産量がまだ限られているため、当面は生産者による直売所での販売がメインに。
その名の通り満月のように、たわわに枝に実る姿が美しい「秋満月」。
新たな秋の味覚として、千葉県民に広く愛される存在となりそうです。
【問い合わせ】
電話番号/043-233-3085 千葉県農林水産部流通販売課販売・輸出促進室
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