「フレイル」とは、加齢とともに心身が衰えた状態を指す言葉。
東京大学の研究機関でフレイルを研究し、その予防に取り組む孫輔卿(ソン ボーキョン)さんの講演会が10 月9 日、けやきプラザで行われます。
公開 2021/10/01(最終更新 2021/09/30)

コロナ禍で新しい交流ツールが誕生
健康寿命を長く保つためには、心身共に健康であることが大切です。
このコロナ禍において高齢者には、筋力の衰えや孤立化の進行などによる心身の虚弱化が懸念されます。
元々孫さんの研究チームでは、自治体と連携しながら高齢者の心身の虚弱化(フレイル化)の予防に取り組んできましたが、コロナ禍で対面での活動が難しくなりました。
このような状況において孫さんのチームは、ネット上で地域の人同士が交流しながら心身の健康状態の点検を互いに行う、オンライン型のフレイルチェックのシステム開発を始めました。
高齢者の多くはネットに苦手意識を持ちますが、このシステムは、各地域にサポーターがいることにより継続しやすく、高齢者が気軽に社会参加できます。
健康維持については栄養・身体面に重きが置かれがちですが、社会参加することにより精神面の健康が保たれるという研究結果も出ています。
講演会では、コロナ禍で行動が制限される中でもインターネットというツールを使って社会参加し、健康寿命を延ばしていくという新たな方法について詳しく聞くことができます。
ピアノ演奏と歌で心に栄養を
後半では、鳥谷部由美子さんによるピアノ演奏と歌が披露されます。

鳥谷部さんは、我孫子市岡発戸出身。
我孫子を中心に、約20年間ボランティア活動をしており、そのパワフルかつハートフルな演奏と歌声で、訪問先
を元気づけてきました。
即興演奏も得意な鳥谷部さん、どんな音楽が飛び出るか、こちらも楽しみです。(取材・執筆/かなぶん)

※マスク着用、感染対策実施中
日時/10月9日(土)、午後1時30分~午後3時40分(午後1時開場)
場所/けやきプラザ2階ふれあいホール
住所/千葉県我孫子市本町3-1-2
料金/無料 ※手話通訳付き
定員/先着250人(申し込み不要)
問い合わせ/
04-7139-6219
高齢社会への対応を探る会 佐竹
04-7105-5292
高齢社会への対応を探る会 加藤