かしわ七福神の一つとして知られ、福祉文化活動に力を入れている柏市花野井のお寺、花井山 大洞院に認知症カフェがオープンしました。

花井山 大洞院に認知症カフェ
来場者を明るく出迎える

公開 2021/10/28(最終更新 2024/02/29)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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出迎えるのは樹齢450年の大銀杏

静寂な空気が流れ、四季の自然を味わえる禅寺の広い境内。

数百年の歴史を見続けてきた大銀杏は、認知症カフェの参加者をまだまだ若いと励ましてくれているようなシンボル的存在です。

花井山大洞院境内の大銀杏
大洞院境内の大銀杏

認知症カフェ花福は、大洞院と柏北部地域包括支援センターの協力により、認知症サポーターの主催によって開催されています。

認知症の人やその家族に居心地の良い時間を過ごしてもらうためのアイデアを出し合い、病を克服した体験や健康法を紹介し、折々の季節を楽しむ工夫などをして、認知症サポーターが主体的に関わって運営しているのが特徴です。

希望があれば専門家に個人的に相談することも可能。

心配事を一人で抱え込まないで

お寺には生きている時にこそ来てほしいです。

地域の人々に寄り添い、さまざまな必要に応えたいという願いから、大洞院では北総の歴史を学ぶ場や本堂でのコンサートなど、多彩な福祉文化活動が行われています。

また高齢者向けの日々の暮らしに有用な知恵を共有して身に付ける場として知恵袋サロンを開催。

福祉や行政の専門家が講師として招かれ、大洞院と柏北部地域包括支援センターの関わりが持たれてきました。

そして、悩んでいる人が多い介護や認知症について気軽に話せる交流の場が必要だと、認知症カフェが開かれることとなりました。

大洞院認知症カフェ
これまでの開催の様子

大洞院の住職は、「どなたでも心配事や悩み事があれば、抱え込むのではなくぜひ相談してほしい。専門家と一緒に考えて重荷を下ろし、悩みや経験の共有や交換ができる憩いの場になれば」と話します。

気持ちを落ち着かせ、困ったことがある時には助けてと言える場所がある、そんな「福」を見つけてみてはいかがでしょう。(取材・執筆/琴葉)

認知症カフェ花福
場所/花井山 大洞院 会議室
日時/原則第2火曜日 ※緊急事態宣言などのため変更あり、午後1時30分~午後3時
内容/座談会・情報交換など
参加費/100円(飲み物代)
問い合わせ/ 04-7140-8818、04-7134-6501 柏北部地域包括支援センター(ほくほくセンター)


花井山 大洞院
住所/千葉県柏市花野井1757