七五三は子どもたちの健やかな成長を祈る日本の伝統的な儀式です。また、家族写真を撮るきっかけになるイベントの1つでもあります。
この秋、千葉県在住のいちご家では長男5歳の少し遅めの七五三のお祝いを行いました。今回の記事では我が家の七五三のお祝い体験談を、良かった点、反省点も含めご紹介します。これから七五三を迎えるご家庭はぜひ、参考にしてください。
公開 2021/10/29(最終更新 2023/12/26)

目次
七五三はいつ祝う?「数え年」と「満年齢」
七五三の由来
医療がまだ発達していなかった時代の日本では、特に7歳までの子どもの死亡率が高かったそうです。そのため、3歳5歳7歳の節目に子どもたちが無事に成長できたことを祝い、今後の更なる成長を祈ったのが七五三の由来とされています。
また、男女ともに髪を伸ばし始める3歳(髪置)、男の子が初めて袴を着ける5歳(袴着)、女の子が来ていた着物を紐ではなく帯で結ぶようになる7歳(帯解)、とそれぞれの節目が由来になっているそうです。
数え年と満年齢について
七五三は男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いします。江戸時代の五代目将軍徳川綱吉が、長男(徳松)の七五三を一年を通して一番日和が良かった11月15日に行ったとされています。このことから現在でも10月~11月ごろに七五三のお祝いを行うのが一般的となっています。
ここでよく疑問として上がるのが満年齢と数え年どちらで祝えばよいか?
満年齢とは、生まれた時を0歳とし、誕生日を迎えたら1つ歳をとるという数え方です。現代では一般的にこの満年齢で歳を数えます。
一方で数え年とは生まれた時を1歳と数え、年を越して1月1日を迎えると1つ歳をとるという数え方です。七五三が始まった頃の日本では数え年で歳を数えていたため、七五三も数え歳でお祝いするのが一般的でした。
ですが、現代では満年齢で行うことも多く、厳密にどちらで行うべきというルールはないので、それぞれのご家庭で都合の良い方を選んでお祝いしましょう。
我が家の場合
長男は3歳のお祝いの時期に私が娘を妊娠、出産していたため、体調を最優先し行っていませんでした。そのため満年齢で5歳の今回、初めて七五三のお祝いを行うことになりました。初めての子どもでしたので3歳でもお祝いし、写真に残しておきたい気持ちはありましたが、当時の息子は精神的にとても不安定だったので、チャレンジしていても難しかったかなと思っています。
また娘は現在数え年で3歳、息子と一緒にお祝いと写真撮影をと考えていました。しかし今回は神社でのご祈祷のみ行い、着物を着ての写真撮影は来年に持ち越すことにしました。実際に家族で写真撮影を行ってみて、まだ着物を着て長時間の撮影は難しかっただろうと思っています。
これは我が家の場合です。男女ともに3歳の衣装もとてもかわいらしいので、お子さんの成長具合や家庭の状況で、無理せず楽しいイベントにできるタイミングを選んでいただくのが一番だと思います。
実際の我が家のスケジュールと当日の流れ
もともとは実家のある九州で、祖父母たちと一緒にお祝いしようと考えていましたが、新型コロナウイルスの流行により1年ほど延期。息子の年齢が6歳に迫ってきたため、祖父母と一緒に行うことを断念し、2021年9月中旬、習志野市の写真スタジオ「日々是好日」さんを予約。10月上旬に写真撮影を行い、同日に同じく習志野市内にある菊田神社にてご祈祷を行うことに決定しました。
実際に行った我が家の七五三のスケジュールは以下のようになりました。
七五三お祝い当日の流れ
8:00~子どもたち起床、ゆっくり朝食
10:00~それぞれ着替え、夫はスーツ、私と娘はワンピース、息子は普段着
11:20~スタジオ到着、息子着付け開始
11:50~写真撮影開始
12:30~神社へ移動、車中でおやつと水分補給
13:00~七五三ご祈祷とお参り
13:30~車中で着物を脱がせ、昼食、衣装を返却
14:00~夜のお祝いご飯の買い出しへ
18:00~自宅にて手巻き寿司でお祝いご飯
写真撮影はおすすめスタジオ「日々是好日」(習志野市)で
初めての七五三の写真撮影、我が家は習志野市にある写真スタジオ「日々是好日」さんにお願いしました。
かけがえのない家族の今を未来へ届ける、家族写真館「日々是好日」
家族写真館「日々是好日」は、習志野市にある京成本線 京成大久保駅のほど近く、プラッツ習志野の通り沿いにあります。読み方は「ひびこれこうじつ」で、通称「ヒビコレ」さん。
良い日も悪い日も、どんな日も、毎日は新鮮で素晴らしいという意味の言葉だそうです。笑っていた日も、泣いていた日も、未来から見ればかけがえのない一日。そんな彩りにあふれる毎日を、家族の未来に届けたい。スタジオの名前にはそんな素敵な想いが込められています。
日々是好日を選んだ理由
実は家族写真をヒビコレさんにお願いするのは今回が3度目。1度目は息子の幼稚園入園、2度目は娘のお宮参りの際に家族写真を撮っていただきました。その際の貸し衣装のセンスの良さ、写真の仕上がりに大満足した我が家は、今回もヒビコレさんにお願いすることにしました。
利用した撮影プラン
ヒビコレさんの七五三の撮影プランはこちら(2021年10月時点のものです。詳しい料金プランは公式HPよりご確認ください)。
☆ヒビコレ七五三プラン 66,000円
スタジオでの前撮りor後撮りとお参り当日の支度がセットになったプラン。
☆前撮り七五三プラン 38,500円
1月〜9月の時期限定で予約できるスタジオでの前撮りor後撮りプラン。
☆秋の七五三プラン 49,500円
10月〜12月。スタジオでの撮影後、そのままお参りに外出できるプラン。
☆撮影だけの七五三プラン 27,500円
支度がすべて整った状態(衣装や着付けを行った状態)で来店し、撮影だけ行うプラン。
今回我が家が選んだのは「秋の七五三プラン」です。「秋の七五三プラン」には撮影料金(家族写真含む)+衣装代+美容代(ヘアメイク&着付け)とデータ30カット(クラウド納品)がついています。
利用した感想と良かった点
利用した感想は、結論からお話しすると、夫も私も大満足でした。まず着付け、ヘアメイク。慣れない着物に抵抗感を見せた息子にスタッフさんが上手に話しかけながら、手早く準備してくださいました。
兄妹の写真や家族写真などそれぞれ撮っていただき、充実した内容の写真から30カットのデータを選ぶことができました。後からフォトブックをお願いするにも自分たちで写真を印刷するにしても十分満足できると思います。
そしてこれは本当にびっくりしたのですが、私服撮影予定だった娘にもこんなにカワイイ衣装を無料で着せていただきました!!
なんと髪飾りまで!着物に興味津々だった娘も大満足でした。
七五三の着物の選び方
着物は自前?レンタルする?
七五三の衣装は写真スタジオでレンタルできる場合が多いですが、貸し衣装専門店からレンタルする(おおよそ1万円前後)、または思い切って購入する(数万円~)方法もあります。家族や知人に着付けができる人がいる場合はレンタルし、支度を自分たちで行うと撮影費用は安く抑えられます。
我が家は着付けを自分たちで行うのが難しく、ヒビコレさんで貸し出している衣装を息子も気に入ったため、写真スタジオでレンタルをする方法を選びました。
子どもの衣装選び
ヒビコレさんに置いてある衣装は、男の子用女の子用それぞれ常時15種類以上。撮影予約をした後、撮影日前に衣装を選びに行きました。
息子が一目で水色の衣装を気に入ったので我が家の衣装選びはすぐに終了。男の子は割と好みの色ですぐに決まることが多いそうです。
ヘアセットはワックスで軽く整えてもらって完成です。
家族の服装はどうする?
夫はスーツ、私はワンピースにカーディガン(撮影日が暑かったのでカーディガンは脱ぎました)、娘はワンピースを着せていましたが写真撮影時にはワンタッチで着られる着物風の服を着せてもらいました(今回着せていただいた娘の衣装は撮影時のみ、外出時は返却となります)。
習志野の守護神、菊田神社で七五三参り
無事にヒビコレさんにて写真撮影を終え、そのまま車で10分程移動。京成津田沼駅から徒歩5分ほどの所にある菊田神社で七五三のご祈祷をお願いしました。ご祈祷とは、神様に叶えてほしい願いを伝え、加護が受けられるように願いを捧げる儀式のことです。
菊田神社は平安時代の弘仁年間(西暦810年代)に神社として創建されたという歴史ある神社です。縁結びの神、厄難除の神、安産の神、商売繁盛の神として長年地域の人々から崇められています。
菊田神社を選んだ理由
立地が自宅と写真スタジオから近いというのもありましたが、歴史ある神社であり、とても静かで厳かな雰囲気が気に入ったためこちらを選びました。駐車場もあり、ご祈祷の料金プランも明快にHPに記載されていたのも決め手となりました。
ご祈祷のマナーと流れ
菊田神社で七五三のご祈祷をお願いする場合は事前に電話にて予約が必要です。当日用意しておくものは祈祷料。ご祈祷のお礼としてお渡しするものです。紅白または金銀で蝶結びの水引がついたのし袋に「御初穂料」と記し、ご祈祷をお願いする子のフルネームを記載します。菊田神社では5,000円、7,000円、10,000円から選ぶようになっています。
神社に到着したらまず、手水舍(てみずや)で手や口を清めます。
そして参拝。二拝二拍手で行うのが一般的とされています。参拝が終わったら受付へ。
ご祈祷の予約の名前と時間を伝えると紙を渡されるので、住所、名前など必要事項を記入します。そして初穂料と一緒にお渡しすると、授与品が頂けました。中身はキャラクターバック、千歳飴、絵馬、お守り、ノートでした。
受付が終わると控え室へ。ここで待つ間に絵馬に願い事を書き、碁盤の儀を行いました。
碁盤の儀とは皇室で行われている儀式の1つで、七五三にあたるもの。碁盤の上に立ち、神社に一礼し、南の方角(吉方)に向かって飛び降ります。碁盤の目のように「筋目正しく育つ」「ひとり立ちする」「運を自分で開く」との願いが込められているそうです。
名前を呼ばれたらいよいよ境内にてご祈祷が始まります。
途中で玉串拝礼の作法というものがあり、宮司さんの指示に従いこのときだけ奥の神前へと進み、神様に玉串というさかきの枝を捧げます。
おおよそ15分ほどでご祈祷が終わりました。菊田神社ではご祈祷中の写真撮影はOKとのことです。
最後におみくじを引いて帰りました。大吉を引いてご満悦な息子。
慣れない着物でおよそ2時間!なんとか着崩れすることなくがんばりました!
お祝いの食事会は気軽に自宅で手巻き寿司
衣装を返却し、そのまま夜のお祝いご飯の買い出しへ。メニューは息子のリクエスト手巻き寿司!
残念ながら遠方の祖父母を招くことができませんでしたが、ささやかながら自宅でお祝いをし、楽しい1日を過ごすことができました。手巻き寿司は子どもたちも喜び、準備も簡単なのでオススメです。
【まとめ】後悔しない七五三のためにやるべきこと・反省点
今回の記事では、いちご家の5歳の息子と2歳の娘の七五三の体験談をご紹介しました。ぎりぎりまで実家のある遠方で行うか迷っていたため、急いで日程を決めて行うことになりましたが、自宅から近くの写真スタジオと神社を選んだことで時間にゆとりがあり、大きなトラブルなく写真撮影とご祈祷を行うことができました。
事前に準備しておいて良かったこと
事前準備としては、写真スタジオのスタッフの方の指示を守ることが大事だと思います。今回子どもたちが撮影に飽きた時のためにラムネを用意しておくことを勧められていました。実際に途中で撮影に飽きてしまった息子と娘、ラムネの活躍でなんとか最後まで撮影を行うことができました。ストロー付きの飲み物も衣装を汚さずに水分補給できたので必須アイテムでした。
「もっとこうしておけば良かった」という反省点
撮影に飽きてしまったとき用のラムネを数種類準備しておけば良かったというのが今回の反省点です。最後の方ではラムネでもぐずりだしてしまい、最終手段でグミを与えてしまったのですが、これだともぐもぐタイムが長くなってしまい、撮影に支障をきたしてしまいました。
後悔、失敗をしない秘訣
今回の七五三で私が一番大事にしていたのは、主役の子どもたちにできるだけ楽しい思い出にしてもらうこと。そのため衣装は息子に好きなものを選んでもらい、長距離移動はなるべく避け、衣装を汚さないように気をつけながらおやつや水分をこまめに摂らせるなど、疲れや空腹で子どもたちの機嫌が悪くならないような計画を立てました。自宅の近くで撮影が難しい場合や、遠くの神社でご祈祷する場合は日程を分けるなど、無理のない計画を立て、皆さんも思い出に残る七五三を過ごしてください。
家族の写真館日々是好日- Hibi-kore –
住所/千葉県習志野市本大久保3-11-11 プロシード1F
営業時間/10:00~ 18:00(最終受付も18時)
定休日/毎週火曜 ※出張撮影等でスタジオ業務がお休みとなる場合があります
アクセス/京成大久保駅より徒歩3分
駐車場/なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)
電話/ 047-481-8112
メール/info@hibi-kore.com
HP/https://hibi-kore.com/contact/index.html
菊田神社
住所/千葉県習志野市津田沼3-2-5
アクセス/JR津田沼駅より徒歩15分、京成津田沼駅より徒歩3分
駐車場/有
電話/ 047-472-4125
メール/info@kikuta-jinja.jp
HP/http://www.kikuta-jinja.jp/
参考サイト:神社本庁ホームページ 、善光寺ホームページ