JR東日本は常磐線沿線の自治体と連携し、地域の魅力を発信しようと、ポータルサイト「常磐線の___!(JOBANSEN KNOW)」を開設。

その一環として「駅からハイキング&ウォーキング」が松戸で行われます。

公開 2021/11/05(最終更新 2021/11/04)

ちいき新聞ライター

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松戸駅から9カ所の歴史的建造物へ

コース名は「秋の日に松戸宿として栄えた歴史ある松戸の街を巡る」。

受付でもらえる地図を見ながら自分のペースで歩く約6.5キロの旅です。

受付は松戸駅。

本年度から「駅からハイキングアプリ」を利用すれば、スマホでも簡単に受け付けできるようになりました。

松戸は江戸時代、水戸街道の宿場町で、江戸川水運の要衝として繁栄した街。

コース最初のスポットは、近辺に河岸が設置された平潟神社。

水伏せの鎮守として往時よりあつく信仰されています。

隣接する来迎寺は、旧松戸宿地域最古の寺。

本堂前には、六面に六地蔵が浮き彫りされた珍しい六角地蔵も祭られています。

松戸探検隊ひみつ堂は、大正7年建築の古民家を利用した私設観光案内所です。

木〜日曜日はコーヒーも味わえるので、松戸宿の話を聞きながらほっと一息つけば、江戸時代の旅人気分に。

松戸の総鎮守である松戸神社には水戸光圀公にまつわる弓が、浅間神社には富士山に登ったのと同じ御利益が得られるといわれる富士塚があるので、ゆっくり見学するのもいいでしょう。

本殿や手水石を彩る彫刻が見事な松戸神社
本殿や手水石を彩る彫刻が見事な松戸神社
荘厳な雰囲気の浅間神社
荘厳な雰囲気の浅間神社

「青天を衝け」で話題の戸定邸も

最大の見どころは、国指定重要文化財・名勝 戸定邸・庭園。

最後の将軍の弟・徳川昭武が建てた私邸で、明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る全国唯一の建物です。

昭武がパリ万国博覧会に参加した際、幕臣として随行したのが大河ドラマ「青天を衝け」主人公の渋沢栄一とあって今話題のスポットとなっています。

徳川家と渋沢栄一ゆかりの戸定邸©松戸市戸定歴史館
徳川家と渋沢栄一ゆかりの戸定邸 ©松戸市戸定歴史館

他にも、松戸神社に渡る朱色の欄干の橋や、3連アーチで「めがね橋」と親しまれているレンガ造りの小山樋門、常磐線の車両が並ぶJR松戸車両センターを見渡せる橋にも注目です。

小山樋門は千葉県内で現存する最古のレンガ造水門
小山樋門は千葉県内で現存する最古のレンガ造水門

(取材・執筆/琉)

駅からハイキング&ウォーキング

日時/11月9日(火)~14日(日)
受付時間/午前9時30分~午前11時
受付場所/JR松戸駅券売機前
参加費/無料 (戸定邸は有料、月曜休館、庭園の見学は10日のみ)
ゴール/午後4時30分までに松戸駅(ゴール手続きは不要)
HP/https://www.jreast.co.jp/ekihai/