船橋市高根台を拠点に、地域住民に親しまれている子ども食堂「おむすび食堂」。
この秋、3事業を合わせた新たな地域福祉拠点を開設。
より地域に周知される活動を目指します。
公開 2021/11/15(最終更新 2024/02/29)

助け合い支え合う居場所をつくりたい
毎月第4日曜日の開催日には100人以上が訪れる交流の場となっている「おむすび食堂」。
人と人、人と地域を結ぶ「むすびめ」となり住民の居場所をつくりたいと活動する代表の及川恵さんに話を聞きました。
介護予防運動指導員として船橋市内の自治会や町会に赴き、体操やストレッチを指導していた及川さん。
「地域のお年寄りが生活の一部として楽しみに来てくれる姿を見て、地域交流や居場所づくりの大切さ、必要性を感じました」と話します。

また、自身がシングルマザーとして子育てし生活する中で、周囲と関わりを持つことが助け合いや支え合いにつながると実感しているといいます。
その経験を広く共有したいと考えついたのが、子ども食堂の開設でした。
活動拠点を分散 より広く届けたい
当初は偏見などもあり苦労したといいますが、及川さんをはじめスタッフの尽力によりおむすび食堂の利用人数は大幅に増えています。
コロナ対策として密を避ける意味と、拠点を分散することでより広く市民に周知し利用しやすい活動を目指すという構想がこの秋、実現しました。
10月1日、新京成線高根木戸駅近くに地域福祉拠点「おとなりさん」をオープン。
フードバンクちば、ふなばし制服バンクの運営と併せておむすび食堂のフードパントリー(食品配布)を行います。
これまでの活動拠点だった高根台団地東集会所では主にお弁当の配布を行い、コロナ後は従来の食堂形式に戻し、当初掲げた「居場所づくり」の意味合いを守っていきたいと抱負を語ります。

住民同士のつながり実感する活動
5年間活動してきた中で、運営スタッフの子どもたちが食堂を軸に学区や年齢を超えて友達関係を築いていることが印象深いと目を細める及川さん。
「年上の子どもが小さい子を世話する様子を見ると、つながっているなぁと実感します」。

今後の目標は「活動をより周知し、地域交流や支援の輪を広げていくこと」。
温かく頼もしい存在です。
おむすび食堂