木更津市×カスミの移動スーパー運行開始

「近くに店がない」「交通手段がない」など高齢者が抱える買い物問題。

これらを解決する取り組みの一つとして、木更津市は(株)カスミと提携した移動スーパーの運行を開始しました。

木更津市の移動スーパートラック
▲見た目は小さいですが容量はたっぷり!

公開 2021/11/12(最終更新 2021/11/12)

花

48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/

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肉魚野菜に季節物650点の品ぞろえ

高柳地区の西山公会堂で10人ほどが移動スーパーを待っています。皆さん歩いて1〜10分の場所に住んでいて、販売日には電話などで声を掛け合い集まるそう。
「重い物を買って帰るのは大変。近くに来てくれて助かる」「最近人に会えず、短時間でもおしゃべりできてうれしい」と利用者の皆さん。
間もなく移動スーパーが到着。想像より小さい軽トラックです。

 

「細い路地にも入るので、軽トラックがちょうどいいんです」と話すのは、木更津市で活動する生活支援コーディネーターの出口さんと鈴木さん。車は小さいですが、野菜に肉や魚、お弁当に雑貨まで650点もの品ぞろえ。夏にはアイス、お盆の頃には切り花など、季節によって取り扱う品も変えるといいます。

お菓子屋乾物も
▲野菜や乾物、お菓子にアイスまで

刺身も売ってる木更津の移動スーパー
▲冷蔵品の棚 刺身も売っています

「いつもの漬物ない?」「売り切れちゃったので今度多めに入れておきますね」などと販売員さんと会話を交わしつつ15分ほどで全員が買い物を終了。
移動スーパーは次の販売場所に向かって走り出しました。

移動スーパーに寄せる期待と今後の課題

移動スーパーは市役所朝日庁舎1階に店舗を開く(株)カスミが、2020年11月に市に提案し、この7月から運行を開始。
今までも自治会や企業が局所的に移動販売を行っていたが、市が移動スーパーを巡行させる取り組みは初めて。
現在、販売場所は市内43カ所。
出口さんと鈴木さん、地域包括支援センターが中心となり、地域の要望を聞きつつ選定しました。

移動スーパー実現の立て役者の二人
▲移動スーパー実現に重要な役を果たした出口さん(右)鈴木さん

高齢者福祉課の星野さんは「高齢者の方が商品を直接手に取って買い物を楽しみ、ご近所さんとの交流の場になれば」と移動スーパー効果に期待を寄せます。

また販売員さんは利用者さんの見守り支援にも一役買うのだそう。

ただし、移動スーパーは商品補充に店舗まで戻る関係上、出店できる地域が限られているのが現状。市では今後、販売地域や、電子地域通貨アクアコインの利用拡充などの課題に取り組みたい考えとのこと。

移動スーパーの販売場所は、市HP(「移動スーパー」でサイト内検索)や販売場所付近の掲示板、高齢者福祉課への問い合わせで知ることができます。

問い合わせ
電話番号/0438-23-2630
木更津市役所高齢者福祉課(担当 友野)