2021年11月、熊本県で行われた第38回全国少年少女レスリング選手権大会。
女子の部6年生49㎏級で優勝し、同大会3連覇を果たした保坂樹奈さん(鎌ケ谷市立道野辺小学校6年)を取材しました。
写真提供/日彰スポーツ通信
公開 2022/01/04(最終更新 2023/02/17)

母親に誘われて始めたレスリング
幼稚園の年中からレスリングを始め、現在7年目の樹奈さん。
普段は鎌ケ谷市を中心に活動する、小玉ジュニアレスリングクラブに通っています。

代表の小玉さんは樹奈さんについて、「言われた事をよく聞いて、丁寧にやる子」と言います。
始めた頃は負けてばかり。
地道に練習を続けるうちに、小3くらいからだんだん勝てるようになり、「もっと強い子に勝ちたい」と思うようになったそうです。
クラブでの地道な練習が強さの原動力
鎌ケ谷市立中部小学校体育館での練習を見学させてもらいました。

初めに1時間くらいかけて、入念なストレッチと体幹トレーニングを行います。
これをしっかりやることで、けがの予防にもなるそうです。
続くマット運動では、三点倒立やバック転などのメニューも。
子どもたちの体の柔らかさ、使い方のうまさに思わず目を見張りました。
こまめに休憩を挟みますが、子どもたちはほぼ動き通し。
強じんな体力はこうして養われるようです。
その後、打ち込み(相手を倒したり、倒されないようにする練習)、スパーリング(試合形式で行う練習)と続きます。

レスリングは学年別、体重別で行われる競技。
しかしクラブには樹奈さんと体格の合う練習相手がいないので、他のクラブに稽古に行くこともあるそうです。
小玉ジュニアレスリングクラブの練習は土・日・祝日の午後1時半から午後5時までですが、レスリング以外に柔道や絵も習っている樹奈さん。
とにかく忙しい毎日です。
小学校卒業後は新たなステージで
目標は東京2020金メダリストの須﨑優衣選手。
「圧倒的な強さと礼儀正しいところが好き」だと言います。
勝つために目の前の試合に全力を尽くすという樹奈さん。
今後はレスリングの強豪校への進学を考えているそうです。

父の良仁さんは、「最後まで諦めないところが彼女の一番の強さ」と話し、樹奈さんを全面的にサポート。
母の香奈子さんはレスリングの審判資格カテゴリー1(※最上級の資格)を取得しており、専門知識を持って娘を支えています。
若い才能が、鎌ケ谷から大きな未来へと羽ばたいていきます。