【市原市】90歳で富士山登頂!池田周治さん

「1日1万歩は歩かないと落ち着きません」と屈託なく話す市原市の池田さんは今年90 歳。

そんな健脚自慢の池田さんに、元気の秘訣をお聞きました。

市原市の池田周治さん
▲大好きな千葉ロッテマリーンズのキャップとスタジャンを身に着け笑顔の池田周治さん

公開 2021/12/28(最終更新 2021/12/27)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

記事一覧へ

65歳で初めて体力づくりを意識

今年、満90歳という高齢で12回目の富士山登頂に成功した池田さん。過去には、自宅から品川や錦糸町までの片道を歩いたこともあるそう。
また、千葉ロッテマリーンズの大ファンで、リーグ優勝を果たした2005年は、歩いて幕張のスタジアムまで出掛け、興奮のあまり帰りも歩いて帰ってきてしまったことも!

この健脚の秘密は65歳から始めたウオーキングです。

旅先の館山で膝に違和感を覚えた池田さんは、足腰を鍛える重要性を実感。それまでスポーツとは無縁でしたが「とにかく歩こう」と、近所の散歩を始めました。

「当時はウオーキングをする人なんてあまりいませんでしたから、好奇の目で見られることもありました。でもたくさんの距離を歩けると自信になるし、何より体調が良くなります」とにっこり。

体力づくりの一環として、16年にわたり「ちいき新聞」の配布もしてくれています。

池田さんは東京マラソンのボランティアも経験
▲東京マラソンのボランティアには5年連続で参加

池田さんのウオーキング方法は独特。階段の上り下りを含めて多いときは3万歩を歩きますが、どんなに長い時間、長い距離でも途中で座って休憩はしません。

一歩前に踏み出せば数センチでも前進する。その一歩一歩を規則的に踏み出すことが、歩き続けるコツだと教えてくれました。

高齢登拝者名簿ではすっかり常連に

池田さんのライフワークの一つが富士山の登頂。

20代で3回登りましたが、しばらくブランクがあり、77歳の時に友人から誘われて再開しました。

悪天候などでかなわない年もありましたが、毎年果敢にチャレンジし、70歳以上の登頂者が対象の「高齢登拝者名簿」には、9回も名前が載っています!

2年前と今年は親子3代で富士山に挑み、大切な思い出になったそう。

90歳で富士山登頂に成功した市原市の池田周治さん
▲お子さんやお孫さんに「すごいね」と言われたことがうれしかったと池田さん

「1年前にできたことが今年もできるかどうか。それを体力のバロメーターにしています。もしできなくても、できるように努力することが刺激になります。こうやって自分が元気にしている姿を見て、同世代や若い人たちが勇気を持ってくれたらうれしいですね」と池田さん。

夢は、最高齢の富士山登頂者として「高齢登拝者名簿」に載ること。

名簿は毎年末の発表なので、「91歳(※)が何番目なのか。ドキドキしながら待っています」とはにかむように笑顔を見せてくれました。

※編集部注:名簿には数え年が記載されます