日々の生活の中で家にたまりがちな、ダンボールや古雑誌、古新聞などの古紙。
自治体の資源回収日を待たず、買い物のついでに古紙を出せて、ポイントもたまるリサイクルボックス「グリーンぱんだ」をご存じですか?
利用することでエコやSDGs(持続可能な開発目標)にもつながりますよ!
公開 2022/01/05(最終更新 2023/12/26)

野中真規子
フリーライター歴20年。取手市出身。2021春に東京から我孫子市に移住し、手賀沼周辺の水辺や豊かな緑、遺跡、史跡、ユニークな個人商店などに囲まれた生活を満喫中。スパイスと魚影、日本語ROCK、RAP、民族的デザイン、音楽、祭り好き。https://makikononaka.com/
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リサイクルボックス「グリーンぱんだ」とは?
「グリーンぱんだ」は、スーパー「ベイシア」を中心に、リフォーム店やカー用品店などに設置されている古紙専用のリサイクルボックスです。
ポイントは設置店舗によって異なりますが、古紙1kgにつき1〜1.2ポイントがたまり、500ポイントたまると設置店舗で使える500円分の商品券と交換できます。
「グリーンぱんだ」はあらかじめ設置店舗のサービスカウンターで配布しているポイントカードを入手すると利用できます。画面を操作しながら古紙を計測して、コンテナに古紙を入れるだけ。

ポイント
・最終利用から1年間有効。
商品券交換チケット
・発券日から30日間有効。お早めに商品券と交換してください!
商品券
・無期限です。
・ベイシア店舗で使える商品券です。
個人情報等を記載する必要はありません。ポイントは最終利用から1年間有効。紛失の場合ポイントの補償はなく、複数枚所持してもポイントの合算はできません。
設置店舗の営業時間内でいつでもリサイクルできるので、資源ごみの日を待たずに家の中を片付けられて、家庭にも地球にも優しいサービスなのです。しかもポイントがある程度たまると買い物に使えるとは、お得感もありますね!
「グリーンぱんだ」を実際に使ってみた
今回は編集部Mが「グリーンぱんだ」を実際に使ってみました。

お邪魔したのはベイシア野田さくらの里店の「グリーンぱんだ」。朝からひっきりなしにリサイクルしたい人が訪れていました!
機械の画面をタッチして起動。画面が切り替わったらカードをかざします。
現在のポイント数を確認後、「古紙の計量」ボタンを押して、持ってきた古紙をまとめてはかりに載せ「確認」ボタンを押して計測します。コンテナには品目ごとに投入しますが、計量は全て同時にできます。
計測が終わると、重量と、今回たまるポイント、削減できるCO2量が表示されます。
重量とポイントを確認したら、古紙を品目ごとにコンテナに入れましょう。
ポイントが加算されたことを確認したら「はじめに戻る」ボタンを押して完了です!
3分程度でリサイクルが終わり、スッキリした編集部M。「操作はとっても簡単でした。たまにしかない資源ゴミの日まで待たなくても、買い物のついでに出せて、ポイントもたまるのはうれしい!きちんとリサイクルに回せるのも気分がいいですね」。
古紙をリサイクルしてCO2を削減。今日からできるSDGs
「グリーンぱんだ」で回収された古紙はどのようにリサイクルされるのでしょうか。「グリーンぱんだ」を運営する株式会社新井商店の宮内崇至さんと増子佳奈さんに伺いました。

古紙リサイクル会社として113年の歴史を持つ新井商店では、効率的に紙の原料を集められ、環境にも家計にも優しいしくみを作りたいという思いで「グリーンぱんだ」を始めたそうです。
――グリーンぱんだで回収された古紙は、どのようにリサイクルされるのでしょうか?
宮内さん 古紙は圧縮して梱包し、約1tのキューブ型の製品となり、おもに製紙会社に出荷されてさまざまな紙へと生まれ変わります。具体的には新聞や雑誌、コピー用紙、絵本、ダンボール、ラップなどの紙芯、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどになります。
――古紙のリサイクルが、なぜCO2削減につながるのでしょうか?
宮内さん 紙を作るにはCO2を吸収する木を伐採する必要があり、紙をゴミとして焼却するとCO2が発生します。古紙をリサイクルすることで伐採や焼却の必要がなくなるため、CO2の削減になるのです。
増子さん 古紙1kgをリサイクルすると、焼却・埋め立て処分と比較して0.6 kgほどのCO2の削減(※)ができ、原木0.01㎥の伐採を削減することができ、原油換算で0.2リットルのエネルギー使用量を減らすことができるといわれています。
※「グリーンぱんだ」の機器画面ではチラシ1枚の印刷時に発生する二酸化炭素量で削減量を表示
――「グリーンぱんだ」を利用することで、SDGsにもつながるそうですね。
宮内さん SDGsには17の目標がありますが、「グリーンぱんだ」の取り組みは、中でも「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「11.住み続けられるまちづくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」「15.陸の豊かさも守ろう」などの目標につながっていると思います。
古紙も捨てればただのゴミとなってしまいますが、分別してリサイクルしたら資源となり、伐採やゴミの焼却を減らすことで、まちや地球の環境に影響していきます。
増子さん SDGsというと企業や団体が活動するイメージかもしれませんが、私たち一人ひとりも行動を起こすことができます。SDGsにつながる活動をしたい方にも、「グリーンぱんだ」をぜひご利用いただきたいですね。
古紙の出し方と注意点
――利用方法の注意点はありますか?
宮内さん 回収できるものは、新聞、雑誌、ダンボール、牛乳パックなどの古紙です。
増子さん 洗剤などのにおいや、油染み、食品残渣のある古紙はリサイクルできないため、回収できません。また風の強い日は飛んでいってしまうことがあるので、出す際は、ビニールひもや麻ひもなどでしっかりと十字に束ねていただけるようお願いしています。

古紙はボックスから回収する時点で担当者が一つひとつ選別し、その後再生工場でもリサイクル可能かをチェックしています。あらかじめ家庭でも汚れなどがないか確認してから出したいですね!
家庭にも街にも地球にも優しい「グリーンぱんだ」の設置場所
「グリーンぱんだ」はスーパー「ベイシア」を中心に、群馬、千葉、埼玉、茨城、長野にある40店舗以上のお店の駐車場に設置されています。
▼リサイクルボックス設置場所マップ
家にたまりがちな古紙を、スーパーなどでの買い物のついでに気軽にリサイクルでき、ポイントもたまる「グリーンぱんだ」。エコやSDGsへの意識も高まりそうです。お近くの設置場所で、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
問い合わせ/047-710-5530(リソースガイア株式会社)
住所・営業時間・休業日・駐車場・アクセス 設置店舗に準じる
HP/https://sites.google.com/arai-gu.com/greenpanda/
Instagram/@green70panda31
Twitter/@green1119panda
YouTube動画/https://youtu.be/pj7t7hyQ9Fg