古代、神がかりの儀式として行われた舞を様式化し、現在は祈祷や奉納として行われている「巫女舞」が、千葉県我孫子市・香取神社の初詣の時期にも毎年披露されています。
2022年は経験豊富な講師が稽古し、5歳と8歳の「チビ巫女さん」も登場するなど見どころいっぱい。巫女舞イベントを主催するボランティアグループ「オキクルミ」の秋元佐予さんにお話を伺いました。
公開 2021/12/27(最終更新 2023/12/26)

野中真規子
フリーライター歴20年。取手市出身。2021春に東京から我孫子市に移住し、手賀沼周辺の水辺や豊かな緑、遺跡、史跡、ユニークな個人商店などに囲まれた生活を満喫中。スパイスと魚影、日本語ROCK、RAP、民族的デザイン、音楽、祭り好き。https://makikononaka.com/
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我孫子市のボランティアグループが主宰する香取神社の巫女舞イベント
「オキクルミ」ではさまざまな催しを企画する中で、香取神社での巫女舞を2014年に始めたそうです。
我孫子市のボランティアグループが支える香取神社の朝市「香取さまで会いましょう」
「2人の巫女が舞を披露する小さなイベントからスタート。当時、舞の経験者はいませんでしたが、ダンサーの友人が舞の動画などを見ながら独学で覚えました。回を重ねるごとに、巫女舞目当てに参拝に来る人はどんどん増え、また舞手も増えていったんです」
5歳、8歳、中学生の巫女さんも初詣でデビュー
「今回の見どころは、なんといっても新たにデビューする巫女さんたちです」と秋元さん。5歳、8歳、13歳の巫女さんがこの正月に初登場します。
5歳と8歳の巫女さんは姉妹で、2021年11月上旬からの稽古参加でまだ日は浅いものの、自主練習もたくさん行い、振り付けをしっかり覚えて踊れるようになりました。
本格的な講師との出会いにも恵まれ、さらなる上達も
また今回の舞は、偶然の出会いから、本格的な舞の講師に稽古をつけてもらうといううれしい転機もありました。

「今年の秋にインスタグラムで稽古中の動画を発信していたところ、匝瑳市の神社で舞の講師をしている方から『せっかく熱心にお稽古されているのに、リズムの取り方や舞姿が正しいものとは異なるようです。差し障りなければ教えます』との申し出をいただき、車で2時間かけて稽古に来ていただくことに。以来月1回の稽古を重ねていますが、ありがたいことに巫女さんたちもみるみる上達しています」

美しい&かわいい舞姿を見ながら、新年の願いごとを
今回は「豊栄の舞」「浦安の舞」「朝日の舞」「天狐の舞」を披露。12月26日にはリハーサルも開催され、それぞれの巫女さんが素晴らしい舞姿を披露しました。
本番に向けて、デビュー間近である13歳の冨澤和佳さんは「初めて舞うのでとっても緊張してますが、間違えないように頑張ります!」、8歳の小林七海さんは「間違えないように丁寧に舞います」、5歳の小林千夏さんは「最後まで一生懸命に舞います」と意気込みを見せています。
三が日の香取神社では大人気の御朱印も授与されます。初詣に出かけて、巫女舞を楽しんではいかがでしょうか。
香取神社の巫女舞
住所/千葉県我孫子市緑1-6-8
開催日時/1月1日〜3日 8:00〜15:00
※詳しい時間はホームページでご確認ください
料金/無料
駐車場/なし
アクセス/JR我孫子駅より徒歩6分
問い合わせ/オキクルミ090-9371-1889(秋元)
HP/https://sayoyo.wixsite.com/okikurumi34