
千葉と埼玉の小学生が取材! 地域のSDGs
自分の住む地域の企業や団体ではどんな取り組みをしているの?
読者を代表して子ども記者が地域のお店や企業にインタビューしました!
今年で10年目を迎える埼玉県春日部市で人気のカフェ、キオラコーヒー。
SDGsという言葉がまだなかったオープン当初から、適正な価格で取引されるフェアトレードの生豆を使用するなど、環境・労働問題に配慮したコーヒーにこだわっています。
「コーヒーの生産国はいわゆる発展途上国が多いんです。だからこそ適正な取引をすることが生産者や生産国の暮らしを豊かにする。小さいながらも、このサイクルを回していきたいと思っています」とオーナー。
スイーツやフードには、可能な限り埼玉県産の野菜や国産小麦粉を使用し、「地産地消」にも貢献。さらにテイクアウトメニューには、紙製の包材を積極的に取り入れ、環境への負担軽減も目指しています。
\ぼくがインタビュー/
大祐くん。小学3年生・春日部市在住。
「カフェとSDGsにどういう関係があるのか聞いてみたい!」
教えてくれたのは…
キオラコーヒー ロースタリー&カフェ
アドバンスドコーヒーマイスター
吉田美由紀さん
――フェアトレードとは何ですか?
お金持ちの国がコーヒーを生産する発展途上国から安く買い取ってもうけることばかり考えると、生産国は貧しいまま。お金がなければ、もっとおいしくていいものを作りたい、と思っても難しいよね。だから、公平(フェア)な価格で取引をして、生産者の生活水準を豊かにしましょうというのが「フェアトレード」です。
――お店ではどんなコーヒーが飲めるのですか?
専門家が高い点数を付けた、ランクの高いスペシャルティコーヒーを提供しています。その中でも、「レインフォレスト・アライアンス認証」を受けた、人権や環境の保護に努めて生産された豆も使っています。この製品はカエルのマークが目印。バナナやチョコにも付いていることがあるから、スーパーでも探してみてね。
千葉県市原市に本社を置き、一般家庭や事業者のごみの回収業務からリサイクルまでを担うみどり産業。
「ごみを回収する」こととSDGsは密接につながっており、みどり産業ではできる限り再資源として活用する仕組みを整えています。
例えば食品リサイクル。レストランなどから出た生ごみや野菜くずを集めて工場で発酵させ、堆肥を作っています。その堆肥は市原市や千葉市の農家の畑で使われます。そうすることで、堆肥で野菜が育ち、その野菜を食べ、出た野菜くずを堆肥にし、という循環になるわけです。
「子どもたちに少しでもみどりを残せるように、地球にやさしい活動を心掛けています」と担当者。豊かな未来を見据えた企業努力をしています。
\私がインタビュー/
るりさん。小学4年生・市原市在住。
「学校でSDGsについて習う前に、身近なごみとの関係をぜひ知りたいと思いました!」
教えてくれたのは…
みどり産業広報担当
田中りかさん
――SDGsに取り組もうと思った理由はなんですか?
取り組もうと思ったわけではなくて、見直してみるとすでにSDGsに当てはまることをしていたんです。
ごみとなったものをリサイクルするのは「つくる責任・つかう責任」。ケールという野菜を作って消費者の健康維持に貢献していることも「すべての人に健康と福祉を」に当てはまったなど、いくつもありました。
――分別しきれていないごみはどうなりますか?
自社工場に搬入されたものは、開けて機械と人の手で取り除いていきますが、100%分別できるかといえば難しいので、皆さんが捨てる段階で気を付けてもらうことが大事です。
紙も燃えるごみではなく古紙で出すとか、お肉などのトレイはスーパーなどで回収してもらうなどすればリサイクルができ、環境負荷削減の第一歩になります。
コーヒーを通じて未来を考える 【埼玉県春日部市】キオラコーヒー ロースタリー&カフェ



住所/埼玉県春日部市大沼3-123-1
TEL/048-797-8828
HP/https://www.kiaoracoffee.com/
ごみ回収で地球にやさしい活動を 【千葉県市原市】みどり産業



住所/千葉県市原市五井9093-3
TEL/0436-22-2020
HP/http://www.midori-sangyou.co.jp/