船橋商工会議所では昨年、初のクラウドファンディングを実施しました。
目標金額を超えた支援金が集まり、「今年こそは船橋市を活性化させる」という思いに弾みをつけました。

公開 2022/02/10(最終更新 2022/03/08)

編集部 ゆりか
編集部所属の取材記者。白井市出身、船橋市在住。コンテンポラリーダンス、ヨガ、ズンバ、バレエなどとにかく踊るのが好き。取材執筆も好きだが、地図が読めないため取材前はいつも軽く迷う。食べ盛りの夫と3人の子育てに奮闘中。
記事一覧へ返礼品は疫病退散を願うアマビエグッズ
クラウドファンディング(以下クラファン)とは、インターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼び掛け、趣旨に賛同した人から資金を集める方法。
きっかけは船橋商工会議所商業振興課の西岡誠也さんが「クラファンで支援金を募集しながら返礼品として御朱印帳を作り、神社やお寺を回ってもらう。同時に市内の魅力的なスポットも回ってもらい、地域活性化につなげるのはどうか」と発案したことから始まりました。
同じ課の阿相結花さんが以前、御朱印集めに熱心だったという偶然も重なり、このプロジェクトが産声を上げたのです。
1口3千円の募集で、返礼品として「アマビエ御朱印帳」と「アマビエキーホルダー」を作成。

募集終了日を待たずに目標金額の60万円に達し、最終的には62万7千円が集まりました。
この支援金は御朱印帳、キーホルダーの製作、返礼品の郵送代などに全額使われ、純粋な地域への貢献を目的としています。
そこには御朱印帳を持って市内を散策し、神社やお寺を訪れることで船橋市の魅力を知り、街を活性化してほしいとの思いが込められています。

神社や寺を一緒に巡るコースも発案中
最初は商工会議所の会報誌やHPで募集したり、チラシを作って来所者に手渡したりと、じわじわと情報を発信していきました。
それを知った人がSNSなどで告知、拡散したことで、草の根運動的に支援の輪が広がっていきます。
中には「この御朱印帳を使って独自のイベントを企画して、街歩きをしよう」という声も上がり、最終的には数社のメディアにも取り上げられ、支援金が伸びていきました。
今後は幾つかの神社やお寺を千葉県観光マイスター海老原義憲さんと一緒に回る企画も考えているとのこと。

池に石を投げると円形の波紋が広がっていくように、一つの思い付きがつながりを生み、放射状に広がっていきます。
今年こそは船橋を元気に、という会議所の熱い思いは今後も続いていくことでしょう。
※現在クラウドファンディングは終了しています
電話/ 047-435-8211
船橋商工会議所商業振興課(西岡・阿相)