昨年7月、2年ぶりに開催された船橋市PTA バレーボール大会。
コロナ禍でさまざまな制約がある中、見事優勝に輝いた「連合チーム」を取材しました。

公開 2022/01/22(最終更新 2022/03/08)

コロナ禍で活動制限 支え合って大会出場
最大の課題は、練習場所の確保でした。
船橋市ではおよそ1年半以上にわたり、新型コロナウイルス感染拡大予防のため運動場・体育館の学校開放が中止されていました。
PTAバレーボール部の活動場所は、各学校の体育館です。
幸い、部員の多くは幼稚園や幼稚園OBチームなど一般のバレー部にも所属しており、感染防止対策を徹底した上で、利用可能な施設に集まり、練習を重ねてきたといいます。
一昨年は中止となった同大会でしたが、昨年度は試合日程を2日間に分け、両日共に無観客とし、一定時間ごとに換気を行うため試合時間や得点ルールを改定するなど、感染症対策に工夫を凝らし開催にこぎつけました。
「ママさんバレー人口が減少し参加チームが年々少なくなる中、大会の存続はありがたいです。練習場所も機会も制限された状況でしたが、なんとか出場したいと話し合い、連合チームを結成しました」と話すのは、習志野台第二小学校PTAバレー部に所属する落合由起さん。

バレーが大好き! その気持ちを糧に
今回、同連合チームは選手宣誓の言葉でも注目を集めました。
「久しぶりに練習着に袖を通した時に気付いた蓄積された脂肪、そしてアップ(準備運動)しただけで息切れする体力の衰え」。
自粛生活でそれまでと同様には練習できない日が続いたママ世代の現実を鮮やかに読み上げました。
そして「大好きな仲間と大好きなバレーボールができる幸せをかみしめ、(中略)笑顔で愛する家族の元へ帰ることを誓います」と締めた宣誓文。
考案したキャプテンの武藤恵さんはユーモアとエネルギーにあふれる、皆が信頼を寄せる存在です。
「生活は一変したけれど、やっとまた大好きな仲間とバレーができるんだ!と思うとワクワクしかありませんでした」と笑います。

苦境に負けず、これまで培ったつながりを活かし仲間と支え合って大会出場、そして優勝。
ママたちの輝く勇姿に拍手を送りたいです。