市川駅北口に昨年11月、「市本」がオープンしました。

市内に5つの大学を有する文教都市、文豪の街として親しまれてきた市川を象徴するような新しい施設です。

市本
大きな窓から壁一面の本棚が見える

公開 2022/03/07(最終更新 2022/02/15)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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本を介した新たな学びと交流の場

市川駅北口徒歩1分、旧いちかわ観光・物産案内所の場所にできた「市本」は、書店でも図書館でもありません。

主に社会人や大学生を対象に、本を介した学びの場を提供し、利用者間の交流の機会をつくることを目的とした施設です。

入り口に一歩足を踏み入れると、壁一面に並べられた本、本、本。

市本

天井は高く、明るく落ち着いた空間となっています。

カフェが併設されていて、紹介中の本で気になるものがあれば、注文したドリンクを片手に窓側のカウンター席でゆっくりと読むこともできます。

市本
窓際には8人分の席が設けられている

本は購入も可能。

施設内にはコミュニティマネージャーが常駐していて、市本が快適なコミュニティとなるような交流のお手伝いを担う他、カフェや書籍購入の対応も行っています。

市本
併設のカフェ

毎月テーマを設定し本を紹介

市本
新たな交流が生まれることが期待される場、市本

「市本」では毎月テーマを設定し、関連する本を紹介しています。

昨年11月は「読書の楽しみ」、12月は「川に学ぶ」、今年1月は「書くことをはじめよう」、2月は「食べるを育む」でした。

学術書、新書、小説、写真集、絵本…などジャンルは問わず、テーマに沿った本が月の営業日数分(常時20冊ほど)紹介されています。

市本
月のテーマに沿った本が並べられている

インスタグラムでも「1日1本(いちにち、いちぼん)」と称し、施設営業日は毎日1冊、テーマ関連の本を紹介しています。

オンラインやリアルで各種イベントも実施。

市川ゆかりの人をゲストに招き、お薦め本を聞く「市本ブックバトン」企画をインスタグラムでライブ配信、アーカイブも残しています。

施設を会場としたイベントも月に1度開催。

読書会やトークイベントなど、本好きなら参加したくなる新しい出会いや学び、交流が生まれる企画を実施しています。

利用者の声を反映するために、ライブラリーのテーマ募集も開始しました。

決定したテーマは、4月以降市本で紹介予定です。

施設の担当者は「今後はイベントをきっかけに交流が生まれ、利用者発信の企画なども生まれたらうれしい」と話します。

人生を豊かに楽しく過ごすヒントを見つけに、気軽に足を運んでみては。(取材・執筆/日々)

市本(いちぼん)
住所/千葉県市川市市川1-1-1(旧いちかわ観光・物産案内所)
営業時間/11時~21時 ※2022年3月31日までは12時~20時
休館日/月曜、祝日、年末年始
入場料/無料
※本の貸し出しは行っていません
Twitter/@ichibon111
Instagram/@ichibon_ichikawa