八千代市村上にある千葉英和高校の文化系サークル「メカトロ倶楽部」はまだ創部6年。

しかし、宇宙エレベーターロボット競技会全国大会で2度の優勝を重ねるなどの実績を誇っています。

千葉英和高校の文化系サークル「メカトロ倶楽部」のメンバー
全国大会での優勝の賞状などを持つ部員たち

公開 2022/02/13(最終更新 2023/02/03)

ソバ

ソバ

大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。

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宇宙エレベーターロボットとは?

現在、部員は21人。

数学と情報を担当する平田知里教諭が顧問で、同校のコンピューター室を活動の場所としています。

サークル名の「メカトロ」は、メカニクス(機械学)とエレクトロニクス(電子工学)の合成語「メカトロニクス」から。

ロボットの他、鉄道や町の風景などを模型で作るジオラマ製作にも取り組むが、活動の中心はロボットになっているといいます。

熱心に取り組んでいるのは宇宙エレベーター。

地球から約3万6000km上空にある静止衛星まで人や物を運ぶ夢の乗り物です。

この模型を作って物を運ぶ技術を競う大会が、宇宙エレベーターロボット競技会。

天井から静止衛星に見立てた円形の箱が設置され、そこから床に下ろしたベルトをロボットが上下して、ピンポン玉を降ろしたり、つかんだりします。制限時間内にその数を競います。

「メカトロ倶楽部」によるピンポン玉を運ぶロボット
つるされたロープでピンポン玉を運んで競う

校内に実験装置を設置しプログラミング

部員たちはコンピューター室の天井に箱を設置し、プログラミングを行ってロボットの迅速な動きを探求しています。

ロボット製作は5人ほどのグループになって行います。

ピンポン玉をつかんだり放したりする動きが難しいといいます。

玉は20個あるが、何度繰り返しても全部をつかめないことも。

1年生の小泉天空さんは「ロボットの状態を安定させて、玉をしっかりとつかむのが大きなポイント」と話します。

プログラミングには最低3カ月が必要といわれますが、1年生の奥田優希さんは「できる限り完璧にしたい。思い通りにロボットが動いてくれるとうれしい」と熱を込めて語りました。

「メカトロ倶楽部」によるピンポン玉を運ぶロボット
ピンポン玉を運ぶロボット(中央)

大会で1年生が活躍 次の目標は3連覇

6年前に全国大会初出場、2年前には初優勝しました。

昨年行われた大会では1年生の2チームが1位・2位を占め、一挙に全国の強豪校となりました。

平田教諭は「1年生のチームはとにかく粘り強くて、チームワークが良く、結束しているのが特徴」と評価します。

次の目標は課題を完璧に達成して3連覇することだといいます。