【四街道市】移動図書館「ドリーム号」

四街道のマスコットキャラクター「よつぼくん」が描かれたカラフルなドリーム号。

日もたくさんの本を載せて、出発進行!

ドリーム号
▲現在の3代目「ドリーム号」

行き先に合わせてラインナップも変更

1500冊以上の本を載せて、市内各所を巡回する移動図書館ドリーム号。

車内をのぞくと絵本や児童書がズラリと並びます。

絵本は表紙が見えるよう配置されているので、小さい子どもも選びやすいのもポイント。さらに、車両の外側にも仕掛けが。カラフルな扉を開くと本棚が現れ、小説や実用書、図鑑などがぎっしりと並んでいます。

本がぎっしり

本がぎっしり▲車内にも横にも本がぎっしり

「訪問する場所によって、本の種類や内容は見直しています」と話すのは、ドリーム号担当司書の柴田みなみさん。

子どもが多い場所へ行くときは、児童書や図鑑を中心に、介護施設などに行くときは、利用者が好きな作家の小説を充実させるなど、待っている人の顔を思い浮かべながら本を選ぶのが楽しいと話します。

また、専任ドライバーの多田武夫さんも「常連さんが多いので、顔を見られるとホッとします」と目を細めるように、コミュニケーションの場としても機能しています。

児童から高齢者までみんなが心待ちに

四街道市にある公共図書館は、市立図書館(四街道市大日396)の1館のみ。

そのため、図書館に足を運べない人にも読書サービスを届けたいと、1985年に誕生したのがドリーム号です。当時のステーション(運行場所)は10カ所のみ。

しかし、リクエストなどを受けて巡回場所を見直し、2021年12月現在は、集会所や老人保健施設、小学校など32カ所に増設されました。

特に、老人ホームなどでは、ドリーム号を心待ちにしている利用者も多いそう。

昇降リフト付きの車両は、車いすでも楽に乗り込むことができ、ゆっくり本を選べる点も好評です。

小学校への訪問は、当初は図書室の本を借りる児童が減ることが懸念されていました。

しかし、ふたを開けてみると図書室の貸し出し数は増加傾向に。

「本に触れる機会が増えることで、読書に関心を持つ児童が増えたのでしょう」と同館館長の小野日実子さんと司書の成瀬めぐみさんは声をそろえます。

巡回ペースは、隔週または4週ごと(ステーションにより異なる)で、四街道市の利用カードがあれば誰でも利用できます。

借りた本は次回の運行日に返却するか、図書館や図書室、各所に設置された返却ポストに返せばOK。

地域住民と図書館の懸け橋として、幅広い世代から愛されるドリーム号は、昨年3月に新車両になりました。

ピカピカのクルマで、より精力的に活動していきます。

司書の成瀬さん、柴田さん、ドライバーの多田さん
▲左から、司書の成瀬さん、柴田さん、ドライバーの多田さん

問い合わせ/ 043-423-6443 四街道市立図書館

運行時間と場所はHPをチェック▼
https://www.library.yotsukaido.chiba.jp/dream.html