家族や仲間と一緒に、小規模でマイペースに楽しめるのが車移動の良さ。お気に入りの車で今週末はどこへ行こう。
そんな時におすすめ!
おいしい名物や温泉などが充実した道の駅をご紹介します。
公開 2022/02/23(最終更新 2023/12/27)

目次
道の駅むつざわ つどいの郷(千葉県睦沢町)
「防災拠点+憩いの場」の複合施設
2019年10月にオープン。ここは「むつざわスマートウェルネスタウン」と称され、道の駅エリアと住宅エリアで構成されています。地元九十九里に眠る天然ガスを活用したエネルギーの地産地消と共に、地域活性化に取り組む拠点となっています。
敷地内の電気は、全て地場産の天然ガスを使用したガス発電設備によってまかなわれており、安定した電力供給が続けられることからも、災害時に心強い役割が期待されています。防災倉庫と広場も設置されており、このような機能を持つ道の駅は全国でも非常に珍しいです。他に、集会所、ドッグランやレンタサイクル、バーベキュー場などもあり、地域の交流や健康を支援しています。

直売所や人気のイタリアンも
「つどいの市場」(直売所)では、イチゴや菜花、ハマグリなどの季節の農水産物や、生産者が手塩にかけた花、睦沢町産の米やオリジナルの加工品が充実。
睦沢米を使ったクラフトビールや地酒、近隣の睦沢郵便局敷地内に加工所を設けて作る、風味豊かな干し芋なども店頭に並びます。

また、レストラン「Trattoria Due」では、地元農家の野菜をふんだんに使用したメニューが人気。石窯で焼き上げるピザは、もちもちの生地とシャキシャキな野菜の歯触りが楽しめる一品です。香り良いオリーブオイルをかけていただくのもおすすめ。
よう素を含む太古海水の天然温泉
地層の中に眠る、「かん水」と呼ばれる太古の化石海水をくみ上げた天然温泉も、道の駅利用の楽しみのひとつ。27.8度でくみ上げた源泉を天然ガスで沸かし常に循環させているので、入浴目的の利用客も多いとのこと。よう素と塩分を含む温泉は、きれいな茶褐色をしており、観光やサーフィン帰りの利用客の心と体を十分に温めてくれます。露天風呂やサウナもぜひ楽しみたいですね。

道の駅 たけゆらの里おおたき(千葉県大多喜町)
豊かな土壌が育む 郷土の農産物

たくさんの自然に恵まれた大多喜町。風土を生かして栽培される農産物の中でも、4月上旬~5月上旬に店頭に並ぶタケノコがとても有名です。森林が面積の約70%を占めるという大多喜町は、その広大な孟宗竹林において高いタケノコ生産量を誇ります。苦味やえぐみが少なく、あく抜きが不要なのがうれしい特徴。水煮や真空パックなどもあるので、シーズンオフでも美味しいタケノコを楽しむことができます。

鍋や炒め物にぴったりの香り高い原木栽培のシイタケや、粘土質の土壌で栽培される甘みと粘りが強い大多喜米もおすすめ。また、「れんげの里のアイスクリーム」はオリジナルレシピで作られており、濃厚な味わいで人気です。
施設内に食肉加工所 新鮮なジビエを販売
里山の豊かさゆえに、イノシシとの付き合いも切り離せない大多喜町。特に冬場はエサがなくなり、山を下りては農作物を荒らすという被害にも悩まされています。同道の駅では15年ほど前から、地元の猟友会が捕獲して処分に困っていたイノシシの買い取りを始め、施設内の加工所で解体を行い販売しています。

一日に1~6頭捕獲されるというイノシシから取れる食用部分は、体重の30%ほど。イノシシの受け入れから短時間で処理されるため、新鮮な状態での購入が可能です。生産者も畑も守られ、フードロスの先駆けとも言えるでしょう。
郷土料理が楽しめるほっこり食堂

「たけゆら食堂」では、タケノコやイノシシ肉を使用した郷土料理が楽しめます。特産のタケノコ、季節の新鮮な野菜の天ぷらが乗った豪華天重(1000円)や、イノシシ肉のそぼろが乗ったピリ辛スープが後を引く、大多喜猪担々麺(820円)などが人気です。ラーメン類に添えられる自家製のメンマも大多喜産のタケノコが使用されており、風味と歯触りがよくお酒のおつまみにもぴったり。メンマは直売所でも購入が可能です。

道の駅 いちごの里よしみ(埼玉県吉見町)
行列ができるほどの完熟朝摘みいちご

埼玉県のほぼ中央に位置する吉見町は、昔から農業が盛んでもともと稲作が中心でしたが、近年では昭和30年ごろから始めたハウスでのいちご栽培が生産量を伸ばし、「吉見いちご」として特産物となりました。「とちおとめ」や「あきひめ」といった品種に関わらず、直売所には毎日地元農家からの入荷を待ち望む行列ができるほどの人気ぶり。なぜなら、完熟した果実が朝摘みで出荷されるため、購入したその日から追熟を待たずとも甘いいちごが楽しめるからです。農家さんが到着した直後から完売することもあるので、ご注意を。

いちごづくしの幸せ 召し上がれ!
「いちごの里物産館」では、吉見産のいちごともち米を使用したいちご大福(販売はいちごの仕入れ状況による)や、甘みと香りがふわりと口いっぱいに広がる手作りいちごジャム、地粉「さとのそら」使用のふわふわ生地に、いちごジャムと生クリーム、つぶあんがたっぷり詰まったいちご生どら焼がおすすめ。

併設の簡易店舗では、ソフトクリームや味噌おでん(期間限定)も販売されており、いちごのスペシャルサンデーは1月中旬からゴールデンウイーク頃までのお楽しみスイーツです。

キズ野菜も加工して美味しく。地元野菜にこだわる理由
施設内の食堂メニューでは、ルーにいちごピューレを混ぜ込み、仕上げにいちごソースをかけた、甘みと酸味の楽しめるカレーうどんや、地元野菜の揚げたて天ぷらと地粉を使ったコシの強いうどんのセットが美味。野菜たっぷりの温かいちゃんぽんは、心にも体にも優しい一杯です。また、近隣の農家からキズのついた野菜を仕入れ、ミートソースやかき揚げなどに加工して美味しく食べようという、フードロスにも力を入れています。
JA直売所に並ぶ野菜は吉見町の生産者を中心に仕入れています。いちごはもちろんのこと、秋は新米、冬はトマトやキュウリなどの新鮮野菜が季節ごとに充実。生産者の名前で野菜を選ぶお客さんもいるほどに売り場は大盛況で、毎日午前中には朝一入荷分の野菜が売り切れてしまうほどだそうです。
住所/埼玉県比企郡吉見町久保田1737
定休日/なし
TEL/0493-53-1530
(JA直売所 0493-54-8727)
http://www.ichigonosato.com/