千葉県は福祉や環境、子育て、まちづくりなどで市民活動団体や企業、学校などが連携し、地域の課題解決に成果を上げている事例を毎年度表彰しています。
本年度は「OSUSOWAKE」(銚子市)が選ばれました。
公開 2022/02/21(最終更新 2022/03/08)

ボノ
横浜から千葉に移り、ちいき新聞でライターを始めました。取材は歴史物・行政関係が多め。今は卓球を週に7回、ジムで泳いだり、ピアノ教室&弾き語りのライブをやったりと、とても充実した毎日を楽しく過ごしています!
記事一覧へ自助から共助へ新しい試みに挑戦
平成22年度から始まった「ちばコラボ大賞」。途中、東日本大震災の影響で1度中止になったものの、今回11回目を迎えました。
同賞は、目的、先駆性、連携度、成果、発展性など、7項目に基づく点数評価を基本として総合的に評価。
これまでに「千葉の里山でおもてなし」(市原市)、「いきいき生きがいプロジェクト」(市川市)、「ひまわりサロン」(四街道市)などのプロジェクトが大賞に選ばれています。
本年度は、「OSUSOWAKE(おすそわけ)を世界の言葉に!〜 寄付型地域ぐるみローリングストックOSUSOWAKE!」(銚子市)が大賞に。

手掛けたのは、千葉科学大学危機管理学部木村ゼミ、地元企業2社、銚子円卓会議、銚子市の5団体。
ローリングストックとは、食品などを多めに購入し、日常生活の中で「使う」と「補充」を繰り返す備えのこと。
「OSUSOWAKE」の取り組みは、地域ぐるみで地元企業に備蓄をすることで災害に備えるローリングストック活動です。
いわゆる「自助」であるローリングストックを、地域を巻き込んだ「共助」にした点が、この取り組みのユニークなところ。

寄付一口分(2000円)は米約2キログラムまたは干物4枚に換算され、銚子円卓会議の媒介で地元企業に備蓄されます。
協定先に万が一災害が発生した場合には、備蓄していた地元産品が送られますが、寄付から半年の間に災害が起こらなければ、寄付をした人に地元産品が送付されるという仕組み。
今後は大きく広げていきたい!
第1期の募集は昨年11月3日に締め切られ、申し込みは436口(241人)。
備蓄する品物が防災用食品ではなく、一定のスパンで常に新しいものに替えられ、また寄付した人にも見返りが期待できるという点も素晴らしい。
大学や市民、NPO法人、民間企業、銚子市が連携して取り組んでいくこの試みは、第2期に向かってまい進中。
より多くの人たちからの寄付や協定地域・企業の参加はもちろん、OSUSOWAKEの理念を、日本全国、世界に広げたいと考えています。
県民生活・文化課
電話/ 043-223-4133
OSUSOWAKE(銚子円卓会議協働事務局)
電話/ 0479-25-8870