公開 2022/03/08(最終更新 2022/03/08)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ放っておけない「生理の貧困」問題
コロナ禍、経済的な理由などで生理用品を購入できない女性が増えている―。
市民団体「ほっとはあと」の代表を務める笠よし子さんは、2021年2月にニュースで耳にしたこの話題に衝撃を受けました。
十分な数の生理用品が入手できないために、トイレットペーパーや古布で代用したり交換頻度を減らしたりしている女性や少女がいるという、いわゆる「生理の貧困」と呼ばれる問題に、「同じ女性として何かせずにはいられなかった」と笠さんは振り返ります。
突き動かされるようにすぐに仲間に声を掛け、同年3月に市民団体「ほっとはあと」を発足。
他市で同じ問題に取り組む団体に話を聞き、それを参考に公共施設や学校に生理用品を無料設置する取り組みを6月から開始しました。

無料設置が当たり前の世の中に
現在はひと月に約3000個、千葉市内全6区の保健福祉センターや一部区役所をはじめ、蘇我コミュニティセンター、千葉県スポーツセンター内のスポーツ科学館、私立飛鳥未来高校など、11軒・47カ所の女性トイレに設置しています。
寄付金で購入したり、現物寄付されたりした生理用品は、約60人のボランティアによって、一つ一つ「ほっとはあと」のカードと一緒にPP袋に梱包。裏に貼られたハートのシールがポイントです。
それらを笠さんと「ほっとはあと」のメンバー・森倉さんとで手分けして配達しています。

「当初は設置を許可してくれる場所を探すのに苦労しました。今は市の協力もあり、順調に設置施設を増やせています」と笠さん。
それでも、まだまだ支援は行き届いていないと続けます。
「日本中どのトイレにも、当たり前のように生理用品が設置される日が来るように、活動の輪をを広げていきたい」と今後の目標を語りました。
問い合わせ Mail:hotoheartseiri@gmail.com