柔らかなタッチで描かれたかわいらしい猫のイラスト。
どの猫も個性豊かで今にも楽しいおしゃべりが聞こえてきそう。手掛けたのは、袖ケ浦市在住の絵本作家・くらのすけさんです。
公開 2022/04/12(最終更新 2022/04/11)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
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短い文章を添えたイラストや漫画など、猫をモチーフにした作品をほぼ毎日SNSにアップしている絵本作家のくらのすけさん。

作品を見た人からは「ホッとする」「ほのぼのとした気持ちになる」といった声がたくさん寄せられています。
小さい頃から絵本が好きで、大人になってからも図書館に出掛けては、何十冊も絵本を読むのが日課でした。「絵本の多くは30ページ程度と短いものですが、その中でストーリーが展開し、笑いや喜び、時には涙とさまざまな感動があり、引き付けられます」とその魅力を語ります。
熱心な読み手から作り手になろうと決心したのは、2010年に千葉市美術館で開催された絵本の原画が集まる企画展に出掛けたことがきっかけ。力強い原画に刺激をもらい「自分も描いてみたい」という気持ちがあふれ出しました。
その後、絵本作家主催の「絵本塾」に参加。
「受講者の中で全くの素人は僕一人。それでも講師の方が『描きたいという気持ちを大事に続ければいい』と温かく迎えてくれたことで、伸び伸びと学ぶことができました」と振り返ります。
運命を変えた愛猫との出合い
3年ほど受講をしたものの絵本作家としての芽は出ず、いつしか夢を諦めてしまったくらのすけさん。転機となったのは、3匹の愛猫、あんみつ・きなこ・こてつとの出合いでした。
「公園を散歩していた時、3匹の子猫を拾ったんです。一緒に過ごすうち、なんとなく彼らをモデルにイラストを描くようになりました。言葉を添えて、SNSに投稿すると、想像以上に多くの方に反応を頂いて」。
もともとは自分を元気づけるために描いたイラストでしたが、多くの人の心に響いたことに驚いたといいます。コツコツと投稿を続けるうちに、イラストは評判を呼び、飼い猫を描いてほしいという依頼が舞い込むように。
今では地元のイベントに出店するなど活動の幅を広げています。
今年の2月には、地元の薬局から声が掛かり、おくすり手帳のカバーに収まるポストカードを作成。くらのすけさんにとって初めてのコラボとなりました。

今の目標は、年内中に自身の出版社「あんきなこってスタジオ」を立ち上げること。
「絵本や漫画、アニメーションなどを通じて、独特の優しい世界を表現し、多くの人に届けたい」とくらのすけさん。これからも、作品に触れた多くの人の心を癒やしてくれることでしょう。
くらのすけさんの活動はTwitterをチェック
@kuranosuke0515(https://twitter.com/kuranosuke0515)