千葉市では、千葉駅から徒歩圏内の中央公園と通町公園の連結を強めて、魅力的なまちづくりを目指しています。

【千葉市】通町公園で昨年行われた社会実験では和カフェのキッチンカーなどが登場
昨年行われた社会実験では和カフェのキッチンカーなどが登場

公開 2022/04/21(最終更新 2022/04/21)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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千葉駅近くの2つの公園の連結を強化

中央公園(千葉市中央区中央1-12)は、冬期のイルミネーションをはじめ、イベントなどで多くの人が訪れるスポット。

一方、中央公園から100mほどの距離にある通町公園(千葉市中央区中央1-4-1)は、年間100万人の参拝者がある千葉神社の目の前にあります。

2020年7月に、通町公園の一部を再整備。中央公園と千葉神社を結ぶ幹線通路や芝生広場を配置するなど、使い勝手が良くなりました。

さらに園内に電源付きの照明灯を設置することでイベント会場としての機能もプラス。昨年10〜12月には、ワゴン販売やキッチンカーによる飲食の提供など、公園の活用法の可能性を探る社会実験も実施しました。

【千葉市】通町公園の仮設の休憩スペースの和風ベンチが景観に溶け込む
仮設の休憩スペースの和風ベンチが景観に溶け込む

整備後には、これまでは見られなかった小さい子連れで散歩をする人や、ランチを楽しむ会社員の姿が増えたといいます。

「今までは『通過』するだけだった方も、一休みしたり、来園者同士で交流したりと、新たな形で利用されつつあると実感しています」と話すのは、都心整備課の担当者。

中央公園と通町公園の2つの公園をつなげることで、「千葉らしさ」を感じるまちにすることがこの取り組みの目的です。

市の歴史や文化を体感できる場所に

背景の一つには、2016(平成28)年3月に市が策定(2020年12月一部改訂)した「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」があります。

これは、整備計画や具体的な計画を記し、千葉駅周辺の将来像を定めたもの。

「JR千葉駅の建替えや、千葉駅西口地区および東口地区の再開発事業を契機と捉え、市ではまち全体をリニューアルし、千葉駅周辺の魅力を向上したいと考えたのです」と担当者は続けます。

また、市の歴史や魅力を再発見するための「千葉市都市アイデンティティ戦略プラン」にも寄与する考えとのこと。

【千葉市】通町公園の銅像
通町公園

千葉開府900 年となる2026年完成を目指し、市と関わりの深い「千葉氏」を身近に感じられる解説板や銅像を、園内に設置する計画もあるそう。

「千葉神社や千葉氏といった歴史を感じる空間を創出することで、市の魅力を市内外の方に感じてもらいたい。中央公園と通町公園の連結強化は、エリア全体の活性化にもつながると考えています」と話すように、憩いとにぎわいが両立する場所となるかもしれません。

※問い合わせ
電話番号/043(245)5327 千葉市役所都市局都市部都心整備課
社会実験の実施結果や今後の予定はWebサイト(https://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/toshinseibi/toricyokouen.html)から確認を