今年3月に福岡県で開催された第44回全国選抜高校テニス大会。
東葉高校硬式テニス部が男子女子ともに初出場し、注目を集めました。

公開 2022/05/14(最終更新 2022/05/13)

改革、そして躍進!全国大会出場の快挙
同校テニス部の躍進は、約2年前に西村桂校長が着手した学校改革に端を発します。
その一環として掲げた文武両道をテニス部で実践しようと、大のテニス好きを公言する校長自ら中学校の大会に赴き有望選手をスカウト。
主軸となる選手たちの入学を機に、チームの強化に取り組みました。
結果、数年前わずか2人だった部員は現在男女合わせて55人が在籍、強豪校が競り合う関東大会を見事勝ち抜き、男女そろってセンバツに初出場という快挙を成し遂げました。
上位入賞こそ逃しましたが、西村校長は「男女ともに出場できたことは奇跡だ」と喝采を送ります。

高い意識と熱意で学校改革を先導する
「この2年間は夢中でした」と振り返るのは顧問の牧野龍也教諭。
部員たちが練習メニューを考え試行錯誤を重ねて、自分たちでチームを作り上げるという熱意と行動を支え伴走してきました。
男子テニス部部長の大房陽向さんは「伝統ある強豪校ではない自分たちは、一からチームを作り上げるしかない。難しいが、やりがいもある。チーム力が育つように引っ張っていきたい」と力強く語ります。
今回、全国選抜の大舞台に立ち、個人戦とは異なる団体戦特有の面白さや難しさを経験した。
「今回の経験を生かし全国大会ベスト8を目指します」と女子テニス部部長の菊池綾実さんも意気込みを見せます。

レギュラー選手の一部は特進クラスに属し、校内の定期考査では上位を独占、模試でも好成績を修めます。
部長の菊池さんは現生徒会長も務めています。
このように文武両道を実践し学校の中心となって盛り上げようとするテニス部員たちの姿勢に、在校生の向上心も高まり、学校全体の雰囲気にも変化が見られるといいます。
テニス部のさらなる活躍と学校改革に今後も注目していきたいです。