6月10日は「谷津干潟の日」。

谷津干潟自然観察センターでは6月を「谷津干潟の日」月間として、保全のためのさまざまな普及啓発イベントが実施されます。

自然体験を通し、干潟を大切に思う心をみんなで育てましょう。

谷津干潟の日は6月10日【習志野市】

公開 2022/05/24(最終更新 2022/05/24)

編集部 みんみん

編集部 みんみん

編集部所属 編集/ライター、千葉市在住。 コーヒーとハイボールとスポーツ観戦が好きです。 苦手なものは強風。

記事一覧へ

登録30周年に向けて絶やさぬ啓発活動を

日本を代表する豊かな湿地、谷津干潟。

1993(平成5)年にラムサール条約に登録されて来年で30周年を迎えます。

条約理念の大きな柱は「保全」と「ワイズユース(賢明な利用)」、そしてそれらを促進するための「交流・学習」。

日々、地域住民を中心にさまざまな活動が行われていますが、条約に登録された日である6月10日を「谷津干潟の日」と記念し、毎年地域協働による催しが行われています。

ここ数年は感染症の影響から大々的なイベントが控えられていましたが、今年は感染拡大防止に配慮して催しを分散、楽しく安全に干潟へといざないます。

参加型イベント開催 「干潟愛」育む期間

「保全」とは、人が関わることによって自然を維持することだと話す、自然観察センターの職員・小山さん。

地域の人々と共に、干潟の資源をうまく活用した「保全」を目指すため、期間中は週末ごとにさまざまなプロジェクトを予定。

習志野市主催のごみ拾いから始まり、12日は高校生・大学生が中心となり保全活動に取り組む「谷津干潟ユースプロジェクト」が、「マイクロプラスチック」を使ったハーバリウム制作のワークショップを行います。

大きさが5mm以下というマイクロプラスチックは自然に分解されることがないため、海洋生物に悪影響を及ぼします。

環境問題を目で、肌で感じるワークショップは有意義な時間になりそうです。

18・19日は、干潟の中と遊歩道に分けてのクリーン活動。

水辺の生物をめでながらの作業は、この地に生まれ育ちゆく子どもたちにも思い思いの記憶を残し、故郷への愛を醸成することでしょう。

谷津干潟の日は6月10日【習志野市】
水辺の生き物に触れながらのごみ拾い(過去の様子)

他にも谷津遊路商店街と観察センター間約2kmの電子スタンプラリーを行うなど、楽しい催し物を準備中です。

谷津干潟の日は6月10日【習志野市】
お楽しみ!電子スタンプラリー

「参加人数やごみの量を集めるだけではなく、コロナで減った保全活動を再定着させたい。『保全活動も楽しめる』ということを定義付けし、たくさんの人に干潟を満喫してもらいたいです」と、副所長の永井さんは話します。

詳細は自然観察センターへ。

谷津干潟の日月間
期間/6月1日(水)~30日(木)
場所/谷津干潟自然観察センター
住所/千葉県習志野市秋津5-1-1
TEL/047-454-8416
※要入館料。参加イベントによっては別途有料