2022年6月12日(日)、草加市文化会館大ホールでコンサートを開催する、ねずみの森混声合唱団。

コロナ禍でコンサートは2年連続中止、3年ぶりとなる今年は席数を半分の600人に。

団員40人が混声四部合唱の素晴らしいハーモニーを届けます。

ねずみの森混声合唱団
層の厚いハーモニーが混声四部の魅力

公開 2022/06/06(最終更新 2022/06/06)

ちいき新聞ライター

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メンバーの中には視覚障がいの人も

合唱団発足のきっかけは、1999年の草加市立中央公民館主催事業「視覚障がい者と晴眼者のための合唱教室」。

その教室に参加したメンバーが活動の継続を希望し、同年サークルとしてスタートしました。

ねずみの森混声合唱団
過去のコンサート風景

現在4人いる視覚障がい者は、点字の歌詞カードや録音機などを使って歌を覚えていきます。

その一人、渡邊さんは「新曲など知らない歌を覚えるのは大変ですが、脳トレと思って楽しんでいます。皆さんと一緒に歌い、ハーモニーがバチッと決まる瞬間は気持ちが良いですよ」と語ります。

ねずみの森混声合唱団
点字の歌詞カード

コロナ禍で練習を中止していた期間は、担当パートごとにCDを作ってメンバーに配り、各自の自宅で自主練。

今年から二部制にして練習を再開。席の間隔を空け、換気しながら励んでいます。

コンサートでは童謡、わらべ歌、合唱曲など10曲を披露予定。

取材の日も「ずいずいずっころばし〜」と、すてきな歌声が教室いっぱいに広がっていました。

ねずみの森混声合唱団
ある日の練習風景

20年続くサークルは活気に満ちている

合唱団の名前「ねずみの森」は、指導者の根津光恵(ねづ・みつえ)さんの名前から。

ねずみの森混声合唱団
ソプラノ歌手で、3人の子を持つ母でもある根津光恵さん

「20代からこの会に携わり、気づけば長い付き合いとなりました」と笑顔で話す根津さん。

ソプラノ歌手で、3人の子の母でもあり、赤ちゃんをおんぶして練習に参加した時もあったそうです。

とてもパワフルな指導で皆を引っ張っていきます。

ねずみの森混声合唱団
ピアノを弾きながら熱の入った指導

「『ねずみの森』は年齢制限なし、楽譜が読めなくても大丈夫。月2回の練習は見学も歓迎です。視覚障がい者の方もお気軽に」と団長の島根さん。

コンサートのチケット(入場整理券)は、草加市内の公民館などで配布中です。(取材・執筆/トモ)

第16回ブリリアントコンサート
日時/6月12日(日) 午後2時開演
場所/草加市文化会館大ホール
住所/埼玉県草加市松江1-1-5
料金/入場無料
定員/600人(整理券配布中/先着順)
問い合わせ/ねずみの森混声合唱団団長 島根
TEL/090-6152-7073