コロナ禍でこれまで以上に孤独感や重圧に耐えながら子育てをするママたちも多いことでしょう。
不安や疑問を解消し、共感と助け合いの中で子育て世代を支える活動を取材しました。

公開 2022/06/10(最終更新 2024/02/29)

新米ママたちの不安に寄り添う支援
初めての出産、育児を経験するママたちは不安や疑問がいっぱいです。
そんな産前産後のママたちを支えようと、2021年11月、医療者5人が一般社団法人「マザーナース・オリーブ」を設立。
小児科に勤務した経験を持つ助産師・看護師として、また母親として、専門知識と豊かな経験を生かし地域の子育て世代をサポートする活動が始まりました。
代表理事の西村智美さんは小児科看護師の傍ら、ベビーマッサージ講師としても長年にわたり数多くの親子と関わってきました。
健診などでママたちの尽きない質問や相談と向き合う中、相談事業やセミナー、子育てイベント開催に注力する必要性を感じ、一般社団法人の立ち上げを決意。
「コロナ禍で他者との交流が制限される環境では、おしゃべりをしたり育児の悩みや疑問を相談できる場所・機会をつくること自体が困難です。育児ストレスの軽減には同世代の子を持つママ友の存在が大きいもの。心に余裕を持ち、乳幼児期を丁寧に子育てできるようサポートしていきたい」と思いを語ります。
親子で楽しめる各種イベントを開催
北習志野駅近くの会場で毎月開催される「子育てなんでもおしゃべり会」では、離乳食や運動機能、遊び方の工夫など、最新情報も交えたさまざまな話が聞けます。

今後は、船橋FACEビル内きららホール(本町1-3-1)でベビーマッサージなどの講座も予定。
「子育て期にイベントはとても大切。親子の心に残り、知り合ったママ同士の交流につながる催しを企画していきたい」と西村さん。
2人の育児をしながら助産師免許を取得した寺崎祥子さんは「娘を早産した不安の中でも医療者の温かいサポートのおかげで楽しく子育てができた」と振り返ります。
その経験から、地域のママたちを応援したいと自身も母子保健の道へ。
小児科に特化した専門知識と経験で親子を支える先輩ママたちの活動が、より多くの親子に届くことを願います。

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