アップサイクルとは、廃棄材などに新たな付加価値を持たせて別の新しい製品に生まれ変わらせること。
SDGsにもつながるサステナブルな取り組みです。
公開 2022/06/27(最終更新 2022/06/24)

役目を終えたフラッグが生まれ変わった

さいたま市は2021年10月、市誕生20周年を記念して、JR大宮駅構内に縦5m×幅6mの大型フラッグを2週間掲出しました。
2週間で役目を終えたそれを廃棄するのはもったいないと、思い付いたのがアップサイクル・プロジェクトです。
デザイン・アドバイスをSADECO(公益社団法人埼玉デザイン協議会)に依頼。
障害者施設「公益社団法人やどかりの里すてあーず」「社会福祉法人埼玉聴覚障害者福祉会春里どんぐりの家」が製作を担当し、第1弾として「ヌゥのうろこポシェット」と「ヌゥのペンケース」が完成しました!

オンラインストア「サデコMONOがたり」で販売中で、レビューには好意的なコメントが寄せられています。
作った「先」があるとやる気もアップ!
「一度針を通してしまうと、やり直しのきかない素材なので、メンバーも緊張感をもって製作に当たっている。その分『商品になった時はうれしい』と話している」と「すてあーず」代表の宗野(そうの)さん。
「コロナ禍でイベントが減って、在庫を抱えることが多くなった。作ったその『先』があるということが、メンバーのやる気につながっている」と語ります。
「トートバッグ」「ヌゥのうろこピアス」「反射材キーホルダー」「エプロン」など続々と登場しています。
さいたま市障害者総合支援センター担当者は、「多くの方にこの取り組みを知っていただくことで、障害者支援やサステナブルへの意識が変わり、次のステップにつながることを期待している。施設の売り上げ増にもなれば」と話しています。(取材・執筆/茶々)
※問い合わせ
TEL/048-859-7255
さいたま市障害者総合支援センター
サデコMONOがたり特設サイト
https://sadeco1.com/mono/02/index.html