佐倉市を、実力派のレストランが集うグルメの町にしよう!そんな思いでつながった、飲食店や野菜をなりわいとする「佐倉イズム」の主宰メンバーに話を聞きました。
公開 2022/07/26(最終更新 2022/07/25)

人と野菜と食がつながる佐倉イズム
トラットリア ノーチェ(Trattoria Noce)服部訓史さんは東京で15年にわたる修業を積み、6年前佐倉市に帰郷。
同年6月にノーチェを開店しました。
宮澤誠さんも同じ年にイタリアンレストランズッカ(Zucca)を開店。
開店はしましたがシャッターが降りた商店街に胸を痛めました。
宮澤さんのお店で付き合いのあった会社員の纐纈琢磨さんと「既知の老舗にはできない店づくりをやろう」と意気投合。
纐纈さんが発起人となり2018年「佐倉イズム」を立ち上げました。

若い事業者、新規事業者など、思いを共有できる仲間と共に佐倉を盛り上げている佐倉イズム。
「まずは存在を知ってもらおう」と日々の努力を重ね、やがて佐倉イズムに参加する店舗や、その店に足を運ぶお客さまが、誇りを感じられるようなブランドとなりました。

行政からの委託で特産品の商品開発にも関わりました。
さらに19年、地元の音楽祭「くさのねフェスティバル」に佐倉イズムの全店舗が出店し、地域での認知度も高まりました。

メンバーの一人である鳥海孝範さんが、19年9月の台風で被災した農家の支援のためにスタートした「チバベジ」は、人と野菜・人と人をつなぐ「縁農」を唱え、佐倉イズムもその活動に賛同して互いにつながりを深めました。
「台風でかなりきついダメージを受けても、冗談を言い合える精神的にも強い仲間たちと絆ができた」と服部さん。
被災後も継続して佐倉イズムで地元野菜を使っていこうとなったときに、市内で就農する「佐倉れんこん」と出合います。
積極的にれんこんを食材に使用するなど、メンバーで応援したことで、平時からの地元農家との付き合いも深まりました。
客の人生を彩る未来のビジョンとは
佐倉イズムは今後、「さらに創業者が参入しやすい魅力・体制・環境を整備し、お客さまの人生を豊かに彩ることを目指す」といいます。
最後に鳥海さんは語ります。
「佐倉には世界から注目される潜在力があります。郊外なのにミシュラン三つ星の店が並ぶスペインのバスク地方のように」。
食を通した佐倉の未来が楽しみです。
佐倉イズムFacebookページ
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