高齢者宅で、樹木の伐採や枝打ち、草刈りなどをボランティアで請け負う「桜ヶ丘区おたすけ隊」が昨年6月に誕生しました。

昨年は半年の間で10件の依頼がありました。

公開 2022/07/30(最終更新 2022/07/29)

ちいき新聞ライター

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住民らに朗報 お困り事を解決

「この町に住んでいてよかった、自治会に入っていてよかったと思える地域づくりのため、高齢者の皆さんが困っている庭木の伐採などを請け負うボランティアをしたらどうかという案が区民の方から寄せられました。良い考えに賛同者が9人集まり、すぐ実行に移しました」と話すのは、「桜ヶ丘区おたすけ隊」代表の渡辺光夫さん。

桜ヶ丘区お助け隊のメンバー
桜ヶ丘区お助け隊のメンバー。左から2番目が渡辺さん

今年5月に依頼したSさんは「私が1本、2本とのこぎりで枝を落としていくくらいでは、日々繁茂していく木々には勝てず、ため息をついている時に自治会の広報紙『桜ヶ丘だより』で『桜ヶ丘区おたすけ隊』を知りました。すぐに連絡をすると渡辺さんが下見に来られ、予定の日曜日だけでは無理かもしれないと判断。メンバーの方々と2日にわたり自宅裏や横の木々の伐採や草取りをしてくださいました。悩みが一挙に解決し、本当にありがたかったです」と笑顔で語ります。

現在、正式なメンバーは9人。

活動日は原則日曜日で、50~80代と幅広い人たちが活躍します。

役割分担も自然と決まり、伐採する人、大きな枝を細かくする人、散らばった枝をまとめる人というように、見事な連携で、作業がスムーズに進められていきます。

作業中、けがなどしないようお互いに注意をし合っている様子もほほ笑ましい。

庭木の伐採
庭木と語りながら。80歳のメンバー
伐採した木を細かくする
伐採した木を細かく

活動の幅を広げることを目指す

「桜ヶ丘区お助け隊」の取り組みは、伐採や枝払い、草取りなど庭木のお手入れが中心。

しかし、「ゆくゆくは他の要望にもお応えできるようにしていきたいですね。現在、少しずつですが依頼件数が増えてきています。今後はおたすけ隊活動の趣旨に賛同してくれるメンバーも増やしていけたら」と渡辺さん。

都内に通勤する渡辺さんはじめ、メンバーそれぞれが仕事を持っていますが、貴重な休日をこの活動に充てているといいます。

大変さをいとわない彼らの人柄に、頭が下がる思いです。 (取材・執筆/EKO)

※問い合わせ
TEL/090-6297-6493
渡辺