2013年11月に惜しまれながらも閉業した市原市五井の京葉画廊。
しかし、今年6月に新たなオーナーの手により復活。
新オーナーの宮坂泰知さんに話を伺いました。

公開 2022/08/21(最終更新 2022/08/22)

独創的な企画も続々 新生・京葉画廊
地元で飲食店などを経営する宮坂さんが、京葉画廊を借りるきっかけとなったのは、「いちはらリノベーションまちづくり実行委員会」主催の「家守塾」で大家の佐川さんに出会ったこと。
以前から京葉画廊に興味があった宮坂さん。
すぐに契約をして、DIYで改装後、6月1日にオープンしました。その際、「京葉画廊」へのリスペクトを込めて名前をそのまま使うことを切望。前オーナーから了承をもらい、「京葉画廊」の名前を継承することになりました。
すでにイベントや企画展も数回開催。イベントはどれも独創的で、一般的な画廊とは少し異なるユニークな内容となっています。
室内に植木を出現させたり、都内のアパレルショップを招いて受注会をしたり。

6月末に開催した地域活性化団体による「こどもアートワークカフェ」は、多くの子どもが参加し好評でした。
人間が人間らしくいられる場所作り
「京葉画廊をオープンさせたのは、文化を職業にできる環境を次の世代に残したいから」と宮坂さん。
「例えば、湧き上がる感情を持て余す10代の若者がいたら、感情のはけ口として文化があることを伝えたい。人間が人間らしくいるためには絶対に文化が必要で、そうでなければ動物的な感情によって社会が荒廃していってしまう。自分の波長と合う文化に触れることで、より豊かな生活を送ることができると思うので、そういった場所として京葉画廊を利用していただければ」と話します。
次世代を担う子どもたちが職業を選択する幅を広げ、文化で食べていける世の中にすることが目標です。
ここで言う文化とは、音楽、絵画、本、工芸とさまざま。
「京葉画廊」以外にも、五井でいろいろな企画に関係している宮坂さん。
原動力は次の世代に文化を残したいという強い思いです。
今後の企画も楽しみにしていましょう。(取材・執筆/案山子)
住所/千葉県市原市五井中央西1-3-20
営業日・時間/不定期
問い合わせ/toolacompany@gmail.com 京葉画廊
Instagram/@keiyo_garo
※開催情報はInstagramにて