ミツバチをこよなく愛し、春日部産の無添加ハチミツを販売しながら、ミツバチと天然養蜂の素晴らしさを伝える若き養蜂家、Kasuka Bee(カスカビー)代表の田中麻実(あさみ)さんに話を聞きました。

Kasuka Bee代表 田中麻実さん
「難しい冬越しに今年初めて成功しました」と田中さん

公開 2022/09/20(最終更新 2022/09/16)

ちいき新聞ライター

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ミツバチとの出合いは春日部だった

夫が春日部市出身で、義父が趣味で飼っていたミツバチに興味を持ったことが、養蜂家・田中さんの原点です。

義父の様子を写真に撮ってブログで紹介するうちに、ハチについて学ぶようになり、一緒に世話を始めました。

2016年にKasuka Bee(株)を設立。

「外で虫取り」というような子どもではなかったため、昔の友人には驚かれるといいます。

Kasuka Bee代表 田中麻実さん
女王蜂はいるか、産卵しているかなど日々丁寧にチェックする

かわいらしさに重労働もなんのその

当初3箱だった養蜂箱も、現在は18箱、約40万匹の大所帯に。

養蜂道具の準備、養蜂箱を置く土地探しなど、始める前も大変でしたが、自然相手の飼育はさらに大変。

それでもハチが蜜を吸う姿や、花粉団子を足に付けてフラフラ重そうに運ぶ姿が、とにかくかわいくて仕方がないとのこと。

「蜜の収穫は楽しいけれど、ハチのものを頂いているという気持ちが強いので、量をたくさん採ろうという気持ちはないんです」。

収穫は春夏秋の3回。春はサラサラとさっぱりした味、秋はとろみとコクがあるそうです。

ミツバチの魅力をみんなと共有したい

「ミツバチに興味を持ってほしい」と始めたワークショップでは、クイズも交えて楽しく学べるよう工夫されています。

ミツロウを使ったラップやクリーム作り、昨年から始めた「ハチミツ搾り体験」も好評。

「これからハチミツを食べる時、『これはハチが1カ月という短い命の中で懸命に集めたもの』と知ることで何かを感じてくれたら」と田中さん。

Kasuka Bee代表 田中麻実さん
ワークショップの様子
Kasuka Bee代表 田中麻実さん
蜜ぶたを剥がしたり、蜜枠を遠心分離機にかけたり…
Kasuka Bee代表 田中麻実さん
出てきたハチミツに歓声が上がります

大切にしていることは「ハチへの感謝です!」と即答。

「ミツバチから自然や環境にも興味を拡げて、花を植えるならハチの好きな花にしようと思ってくれたらうれしい」と、輝くような笑顔が印象的でした。(取材・執筆/まるこ)

※問い合わせ
メール/kasuka_bee@yahoo.co.jp
Instagram/@kasuka_bee
ブログ/https://ameblo.jp/kasukabee/