インクルーシブ公園とは、障がいがある子もない子も一緒に遊べるユニークな遊具がそろった公園のこと。

埼玉県三郷市でも、インクルーシブ公園を整備する計画が進行中です。

新しい三郷のスポットがまた一つ増えそうです。

【埼玉県三郷市】みんなが遊べる 「インクルーシブ公園」
滑り台とジャングルジムの複合遊具(イメージイラスト)。手話の五十音表も付いている

公開 2022/09/27(最終更新 2024/03/16)

ちいき新聞ライター

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人にやさしい公園 各地に続々と誕生

「インクルーシブ」とは英語で「包み込む」「包括的」という意味です。

インクルーシブ公園とは障がいの有無に関わらず、さまざまな個性をもつ子どもたちがみんな一緒に、安全に、安心して遊べるよう設計・整備された公園施設のこと。2020年に東京・世田谷区に整備され、各地で導入が進んでいます。

三郷市では2021年4月の「緑の基本計画」策定をきっかけに、2022年度の予算にインクルーシブ公園整備費4千万円を計上、場所はインター南中央公園( 三郷市インター南2)の一部、約1500平方メートルとし、整備が進められる予定です。

【埼玉県三郷市】みんなが遊べる 「インクルーシブ公園」
整備が予定されているインター南中央公園の現在の様子(インクルーシブ公園は、同敷地内の別の場所に設置予定)

思わず遊びたくなる遊具がいっぱい!

インクルーシブ公園で最も重要なのが、健常者も障がいのある子どもも一緒になって楽しめる遊具があること。

三郷市でもインクルーシブ公園におよそ5種類の遊具の設置を予定しています。

車椅子利用の子どもでも楽しめる滑り台付きの複合遊具や、体幹の弱い子どもでも遊べる安全バー付きのチェア型ブランコ、寝転がったままでも楽しめる皿型の座面を取り付けたブランコ。

さらに車椅子のまま遊べる砂場など、見た目も楽しさいっぱいで、思わず誰でも遊びたくなる遊具の設置を考えているといいます。

【埼玉県三郷市】みんなが遊べる 「インクルーシブ公園」
座面が皿型になっていて寝転がったままでも乗れるブランコ(左)と、安全バー付きのチェア型ブランコ

また、休憩できるベンチを設置し、広場はフェンスで囲んで、安全対策も心掛けた環境を整備していきます。

三郷市では2022年度中の完成を目指して、遊具の安全な使い方を周知するなど、今後も公園運営の仕組みについて障がい児施設の関係者などと協議を重ねていく予定です。

三郷市みどり公園課の担当者は「誰もが互いの違いを理解しながら交わり、新たな交流やコミュニティーに発展するきっかけになれば」と話しています。(取材・執筆/テツ)

※問い合わせ
TEL/048-930-7745
三郷市みどり公園課