さいたま市の文具メーカー「PAPIER PLATZ(パピア プラッツ)」が、埼玉をイメージしたインクを開発。

好評につき、9月に第2弾が発売されます。

開発のきっかけや思いなどを、ブランディング担当の中川美佐紀さんに聞きました。

「PAPIER PLATZ」、ブランディング担当の中川美佐紀さんと彩玉ink
中川さんは2児の母。「子どもたちには、自分が暮らす県に誇りを持って育ってほしい」

公開 2022/09/06(最終更新 2022/09/05)

ちいき新聞ライター

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埼玉の魅力をたくさんの人に伝えたい

彩玉ink開発のきっかけは、コロナ禍で県外移動が制限されて県内に目を向けたことでした。

長野県出身の中川さんは「埼玉を旅して、魅力的な場所やものがたくさんあるのを知り、驚きました」と振り返ります。

同時に、近年ブームになっているインクに興味を持ち、「埼玉の魅力をインクで伝えたい」と、ご当地インクの開発に着手。

「県内外の人に、埼玉に関心を持ってもらいたい」という強い思いが込められています。

親しみを持てる埼玉らしさをデザイン

インクならではの自然な濃淡
インクならではの自然な濃淡が、草加煎餅の醤油だまりや香ばしさを見事に表現

パッケージのデザインは埼玉の親しみやすさを意識して、丸みのある雰囲気を反映させています。

「もちろん色にもとことんこだわりました」と中川さん。

実際に足を運んで印象に残った風景を色に落とし込んでいきました。

インクは文字を書くだけではなく、絵の具感覚で塗って使う方法も。

「使い道が分からない」「難しそう」という人にも気軽に親しんでもらえるように、綿棒やシール、百均グッズを活用した遊び方も発信しています。

インクが人との交流のきっかけになった

2022年2月に第1弾の5色を発売。

埼玉のご当地インク
第1弾の5色。左から「狭山茶」「草加煎餅」「長瀞渓谷」「川越蔵の街」「コバトン」

県内の人からは「懐かしい。子どもの頃の楽しかった思い出がよみがえる」、県外の人からは「埼玉を訪れてみたい」などの反響が寄せられています。

中川さんは全国で開催されるインクや文具のイベントに積極的に参加し、「ご当地インクは交流のきっかけになる」と実感しています。

待望の第2弾「大宮盆栽」「越生梅林」「さきたま古墳勾玉」の3色が、9月1日からオンラインストアで販売開始しました。

埼玉のご当地インク
第2弾として「大宮盆栽」「越生梅林」「さきたま古墳勾玉」が仲間入り

中川さんは「今後も埼玉のクリエイターや企業と協力しながら、少しずつインクの種類を増やして、埼玉を盛り上げていきたいです」と、目を輝かせて話してくれました。

(取材・執筆/ちゃぎ)

※問い合わせ
TEL/048-686-7543
パピアプラッツ(株式会社クレス)

彩玉ink 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/saitama_ink/

パピアプラッツオンラインストア
https://papierplatz.thebase.in/