ミニいちかわは、子どもたちが作った「まち」で働き、独自通貨のお給料で遊んだり買い物したりするイベント。

ユニークな発想で楽しい遊びのまちが出来上がります。

10月22日(土)・23日(日)には大洲防災公園で開催されます。

ミニいちかわ会場
カラフルなテントがたくさん

公開 2022/09/23(最終更新 2022/09/24)

トムケ

トムケ

市川市在住。音楽学修士号と学芸員資格保有。学生時代からちいきライターとしてお世話になっています。2008年からピアノ教室を主宰、オンラインレッスンにも対応中。入試時期はたまに小論文添削も引き受けています。note/https://note.com/u_tmk エムジック音楽教室/https://msikmusicclass.lsv.jp/

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市長選挙もあるよ! ようこそ遊びのまち

同様のイベントは1979年にドイツのミュンヘン市で初めて行われ、市川では2003年から開催されてきました。

「ミニいちかわ」の特徴は、まちにどんなお店や施設を作るかといった構想も、子どもスタッフが考えることです。

当日参加の子どもたちは、ミニいちかわに暮らす「市民」として、興味のある仕事を見つけて働きます(※)。

市民でやる気のある子どもは市長選に立候補できるなど、その構造は本格的。

まさに小さなまち、「ミニいちかわ」です。

※「市民」として参加するには、往復はがきでの応募が必要

せんきょかんりいいんかいのポスター
誰が市長になるのかな

参加するたびに成長し、主体性が育つ手応えあり

どんなまちにしようか、お店やサービスはどんなものが良いか、それを決めるのは「子どもスタッフ」の面々です。

公募で集まった小学4年生〜18歳の子どもスタッフは、イベントの3カ月ほど前から定期的に会議を開き、まちづくりのアイデアを出し合っています。

子供たちの会議の様子
会議の真剣なまなざし

銀行や職業安定所、放送局、警察など、まちの機能として欠かせない仕事はもちろん、過去にはファストフード風のミニバーガー屋さんといったユニークなアイデアも。

実現が難しいアイデアも、試行錯誤しながら形にしていきます。

毎年参加しながら数年かかって満足できるお店の形を完成させた子どもスタッフもいるとのことで、まちづくりに懸ける熱意が伝わります。

プロの大工さん協力の木工屋さん
プロの大工さん協力の木工屋さん
ネイルのお店
ネイルのお店
新聞社
新聞社もあります

楽しむ側から裏方へ…ボランティア大活躍

イベントには、子どもに近い目線に立ってサポートしてくれる存在として、中学生以上のコアスタッフや19歳以上のボランティアスタッフがいます。

かつて子どもスタッフや当日参加者として「ミニいちかわ」を楽しんだOBOG、ボランティアを希望する大学生、都市計画や子どもの参画などについて学び卒論を書くために参加した大学生など、さまざまな若い世代がサポートして子どものアイデアを形にしています。

「親世代の大人メンバーより、年齢の近いボランティアさんと接する方が楽しいみたい。彼らは子どもの発想に寄り添って、企画を成功させるために知恵と力を貸してくれているんですよ」とのこと。

過去に、一般参加と子どもスタッフの両方を経験したボランティアの一人は「自分が子どもスタッフの頃は、職業安定所や放送局といったまちの基本的なシステムの部分に参加していました。ボランティアになってからは、会議でユニークなお店の企画が出てくることに驚かされてばかりです。子どもの発想力ってすごいと改めて思いました」と話してくれました。

ミニいちかわの地図
地図にはお店や施設がたくさん

※写真はすべて過去に開催した「ミニいちかわ」のものです

【開催情報】
日時/10月22日(土)・23日(日)午前10時〜午後3時
※往復はがきで下記問い合わせ先へ要事前申し込み(定員約400人/1日) 詳しくはこちら
場所/大洲防災公園 多目的広場

料金/1日500円(材料費として)
問い合わせ
特定非営利活動法人 市川子ども文化ステーション
メール/chuou@kodomobst.org
TEL・FAX/ 047(332)3024
住所/市川市鬼越2−5−1