猛暑日が続いた2022年夏。疲れた体を癒やすのに、おいしいカレーはいかがですか?

千葉市・市原市のこだわりカレーをご紹介。どれも指名して食べたい極上の味わいです。

 

 

行列ができるカレーの名店
印度料理シタール(千葉市花見川区・検見川駅)

今年でオープン41年目を迎える超人気店「印度料理シタール」。国内でもいち早く本格的なインドカレーを提供し、日本でのインド料理の普及に大きな影響を与えました。

昼、夜ともにセットメニューが人気。写真は6種から好きなカレーを1種選べる「タンドーリランチセット」。

検見川シタールのタンドーリランチセット1595円。ライスは日本米かインドのパスマティ米から選べます。
タンドーリランチセット1595円。ライスは日本米かインドのバスマティ米から選べます。

タンドーリローストチキン、タンドーリチキンティッカ、サラダ、ハーフナン、ハーフライス、パパド(薄いクラッカーのような南アジア料理)、季節のデザート(写真はマンゴープリン)がセットになっていて食べ応えも十分!

印度料理シタールのランチタイムセットで選べるカレー

バターチキン
ダール
ベジタブル
チキン
キーマ
マトン

一番人気は、なんといってもバターチキンカレー。
48%と乳脂肪分の高い生クリームを使用した濃厚な味わいが特徴です。スパイスをまぶして炭火で焼いたチキンのスモーキーな風味も魅力。

また、ラム肉を使ったマトン、骨付き肉が入ったチキンは自家製のココナツミルクをベースにした南インドカレー。オープン以来のロングランメニューとのことです!

代表の増田さんは子どもの頃からカレーが大好き。そんなカレーのルーツであるインドにいつしか憧れを持つようになりました。
大学時代にバイト代をためて当時東京・九段にあった老舗、印度料理アジャンタで初めてインドカレーを食べると、その味わいに衝撃を受けます。複雑なスパイスの香りとクセになる辛さ…日本のカレーとはまた違うおいしさが忘れられなかった増田さんは、その後アジャンタで働くことに。

そして1981年に「手作りインドカレーの店シタール」として千葉市花見川区の検見川で独立。当時は東京でも数軒しかなかったインド料理店をなぜこの土地に?と尋ねると、増田さんが学生時代に下宿していたことなど縁があったそうです。

検見川シタールの内観はインドの雰囲気が漂う

開店時は3卓のテーブルにカウンター席とこぢんまりとしたお店でしたが、今では43席と倍以上の広さに。連日行列ができ、各メディアでも取り上げられる有名店となりました。

レシピは、増田さんが修業時代に学んだことを忠実に。本場のレシピを踏襲しつつ、日本人の「胃袋」に合わせた、食材選びやスパイスの配合を大切にしています。

「本場インドでは、マスタードオイルやピーナツオイルを使いますが、日本人には少しヘビー。本場の味を再現しながらも『毎日でも食べたくなる』味を目指しています」と増田さん。

インドの食文化に魅了された増田さんは、今でも年に数回インドに渡り、商談などの合間を縫って現地での食を楽しむなど勉強を欠かしません。

検見川シタールの店内に飾られたインドの調度品

インドの調度品が飾られた店内は雰囲気も◎

「食で人を元気にしたい、そして素晴らしいインドの食文化を大勢の人に伝えたい」と繰り返し話していた増田さん。その思いが生み出すおいしいカレーだからこそ、多くの人を引き付け、長年愛されるのでしょう。

検見川シタールは行列必至の人気店

印度料理シタール
住所/千葉県千葉市花見川区検見川町1-106-16
営業時間/10時30分~21時30分(LO20時30分)
※ランチタイムは午後3時まで
定休日/なし(年末年始は休み)
アクセス/京成検見川駅から徒歩3分
電話番号/043(271)0581
HP/https://sitar.co.jp/

 

県内唯一の「野菜の水分カレー」
ベビーダ 千葉若葉店(千葉市若葉区・みつわ台)

岐阜県に本店を構える「ベビーダカレー」が千葉県で唯一食べられるお店。
「野菜の水分カレー」という名前の通り、水を一切加えずに、玉ねぎ、トマト、大豆など野菜の水分だけで煮込んでいるのが特徴です。

ベビーダカレーのバイキング(ソーセージ&とんかつ)+半ベジトッピング 1,350円
バイキング(ソーセージ&とんかつ)+半ベジトッピング 1,350円

野菜のうま味がぎゅっと凝縮された濃厚な味わいと、スパイスのほどよい辛さがあと引くおいしさ!

千葉若葉店オーナーの伊原さんも、そんなベビーダカレーの魅力にひかれた一人でした。
「カレーのおいしさはもちろんですが、『カレーでみんなを幸せにしたい』という岐阜本店の今井社長の考えがすてきだなと思い、千葉の人にもベビーダカレーを届けたくて2021年12月にオープンしました」。

10種以上のスパイスとナッツを独自の配合でブレンドするため、ひとくち目はマイルド、次にスパイスの風味が立ち上がる複雑な味わい。スパイス効果か、食べると体がなんだかポカポカしてきました!

ベビーダカレーのルウは門外不出の秘伝のレシピ。現在日本各地で7店舗がありますが、ルウは本店の味そのまま、トッピングなどで各店個性を出しています。

ベビーダカレー 千葉若葉店メニュー(価格は全て税込み)

プレーンカレー 800円
ソーセージカレー 930円
ベジタブルカレー 930円
カントリー(ソーセージ&ベジタブル) 1080円
ロッキー(ハンバーグ&ベジタブル) 1050円
インディ(フライドチキン&ベジタブル) 1050円

※「ロッキー」と「インディ」は千葉若葉店オリジナル

全メニュー、キャロットラペと豆苗、ポテトサラダが添えられます。ライスはカレー粉をほんのり混ぜて色付けしているそう。
一番人気を教えてもらうと、「女性はベジタブル、男性はアメージング(とんかつ&ベジタブル)ですね」とのこと。
ベジタブルは、5種の野菜の素揚げがトッピングされていて見た目も華やか! さらにとんかつが載ったアメージングはボリューム満点です。

また、追加トッピングも選べるので無数の組み合わせが楽しめます。

ベビーダカレーのトッピングメニュー
トッピングは店内黒板をチェック

トッピングで好評なのがソーセージ。
ハーブ入りのものを使っているのでカレーとの相性も抜群ですよ。

イートインの他、テイクアウトももちろんOK。
ベビーダカレーのテイクアウトメニュー

テイクアウトは事前に電話やネットから予約するとスムーズです。
また、注文金額 合計5,000円以上でデリバリーも可能(前日までの予約注文)。対応エリアは以下になります。

千葉市若葉区、千葉市中央区、千葉市稲毛区、四街道市、八千代市(一部)

 

やや辛口のカレーですが、お子さんや辛い物が苦手な人には注文時にお願いすれば、豆乳や生クリームなどで調整してくれます。
親子で安心して食べられるカレーをぜひご賞味あれ!

若葉区みつわ台にあるベビーダカレーは千葉県でここだけ

ベビーダカレー千葉若葉店
住所/千葉県千葉市若葉区みつわ台5-25-7
営業時間/11時~14時(LO13時30分)、18時~0時(LO23時30分)※テイクアウトは23時まで(LO22時30分)
定休日/火曜
アクセス/千葉都市モノレールみつわ台駅から徒歩15分
電話番号/043-307-8662
HP/https://bebidacafe.com/chiba-wakaba/

 

スパイス&ハーブの奥深き世界
ブローナ ハーブ&スパイス(千葉市中央区・千葉)

常時100種以上のスパイス&ハーブがそろう専門店「BLONA -herbs & spices-(ブローナ ハーブ&スパイス)」。
店長は、メディカルハーブコーディネーターの資格を持ち知識が豊富。そんな店長が腕によりをかけて作るカレーには、もちろんスパイスやハーブがふんだんに使われています。

千葉のハーブ&スパイス専門店ブローナの棚にはハーブとスパイスがズラリ
眺めているだけでも楽しいスパイスとハーブが並ぶ棚。一つ一つ丁寧に説明が記されています

ランチタイムには、定番のキーマカレー3種と「今週のカレー」1種が登場。
週替わりのカレーは、「グリーンカレー(1,200円)」「バターチキンカレー(1,200円)」「ミックスダルカレー(1,100円)」「チキンと蓮根の花椒カレー(1,200円)」の4種のローテーション。
どれも個性が際立つメニューなので、それぞれに根強いファンがいるそう。

グリーンカレー
グリーンカレー 1,200円

中でもグリーンカレーは、店長こだわりの一品。ココナッツミルクをたっぷり使っているので口当たりはまろやかですが、ピリリとした青唐辛子の辛みや、レモングラス・コブミカンの葉などの風味も感じられ、クセになるおいしさです。
ハート型にカットした卵焼きは、ハーブを加えてどこかエスニックな味わいに。色鮮やかに添えられた総菜も「野菜がたくさん食べられる!」と喜ばれています。

写真右のチャイは、シナモン、クローブ、グリーンカルダモン、ブラックペッパー、ジンジャーを独自に配合。氷もチャイで作られているので、氷が解けても味が薄まらず「むしろ濃くなる」という心づかいもニクイ!

BLONA -herbs & spices-のカレーメニュー(価格は全て税込み)※ランチタイム

焼き野菜のキーマカレー (990円)
トロトロオムのキーマカレー (990円)
チーズソースのキーマカレー (990円)

(今週のカレー※下記より1種)
グリーンカレー(1,200円)
バターチキンカレー(1,200円)
ミックスダルカレー(1,100円)
チキンと蓮根の花椒カレー(1,200円)
※全てドリンク付き
※その週のメニューはInstagram(https://www.instagram.com/blona_herb/)をチェック。

ランチメニューは「チーズソースのキーマカレー」以外はテイクアウトも可能なので、希望する場合は電話で予約を。

ちなみに、ランチで選べるドリンクは、カモミールやジャスミンティーといったハーブティーをはじめ、健康茶やチャイ、ノンカフェインのチコリコーヒー…などなど目移りしちゃうラインナップ。
さらに「アンチエイジング」「冷え性」「免疫アップ」などのその日の体調によって選べるオリジナルブレンドのハーブティーが11種用意されています。

千葉のブローナはハーブティーも充実
「アンチエイジング」はローズマリー、ルイボス、レモンバーム、カモミール、エルダーフラワーをブレンド

なお午後2時30分以降は、自家製シフォンケーキ(550円)とドリンク類の提供になるのでカフェ利用もおすすめ。
(ディナーは予約があった時のみ実施)

「BLONA -herbs & spices-」で自慢のカレーやドリンクを味えば、スパイスやハーブの世界の奥深さを感じること間違いなしです!

千葉駅から徒歩3分のブローナ

BLONA -herbs & spices-(ブローナ ハーブ&スパイス)
住所/千葉県千葉市中央区弁天1-20-5 山崎ビル106
営業時間/11時30分~19時 ※ランチタイムはLO14時
定休日/日曜
アクセス/JR千葉駅北口より徒歩3分
電話番号/043-305-5855
HP/https://blona-herb.com/

 

小湊鐵道×石井食品の安全第一カレー
こみなと待合室(市原市・五井)

2021年3月に五井駅の目の前にオープンした小湊鐵道直営のカフェ「こみなと待合室」。
電車やバスの待ち時間に利用できる場所が欲しいという要望から誕生しました。

「房総ジビエ」を使ったジビエドッグ(480円・テイクアウト470円)、ジビエフランクフルト(380円・テイクアウト370円)をはじめ、カフェメニューは千葉県産の食材を使ったものが中心。
その中でも、2022年4月に発売された石井食品とのコラボメニュー「安全第一カレー」が話題を集めています。
「鉄道、バス、タクシーと安全な運行を大切にしている小湊鐵道と、食の安全を大切にしている石井食品、両社の想いが一つになって生まれたカレーです」と話すのは、店長の宇津木さん。

第一弾では千葉県産キャベツを使ったカレーが、9月からは第二弾として、千葉県産の房総ナスと国産パプリカを使ったカレーが登場しました!

こみなと待合室の安全第一カレーはカップ入り
安全第一カレー(ドリンクセットで830円、カレー単品は680円※テイクアウトは670円)

 

持ち歩き、食べ歩きがしやすいようにカップ入りに。この珍しい姿が「映える」とSNSにアップする人が続出しています。カレーと言えば平皿、という既成概念にとらわれないアイデアが素敵!
無添加調理、使用するひき肉も国産と「安全」にこだわったカレーは、やや中辛の味わい。

安全第一カレー第2弾はゴロゴロ野菜がポイント

野菜がゴロゴロと入った見た目も食欲をそそります。
チェダーチーズがたっぷりかかった「安全第一チーズカレー」、石井食品のミートボールが5つ載った「安全第一ミートボールカレー」といったアレンジメニューも好評。

こみなと待合室のカレーメニュー(価格は全て税込み)

安全第一カレー 680円(テイクアウトは670円)
安全第一チーズカレー 780円(テイクアウトは770円)
安全第一ミートボールカレー 790円(テイクアウトは780円)

安全第一カレー・第二弾は3000食限定なので、食べたい人は早めの来店がおすすめ。
自宅で楽しめるレトルトもあり、こみなと待合室の他、小湊鐵道の一部駅での販売も予定しています。お土産や贈答品としても喜ばれそう。
今後も第三弾、第四弾と企画していきたいと意気込みます。

店内には実際に使用されていた駅看板が展示されていたり、小湊鐡道のグッズを販売していたりと鉄道好きの心をくすぐるポイントも満載。

こみなと待合室の店内には小湊鐵道グッズや駅看板が

また、カフェのすぐ目の前が線路になっているので、庭からは小湊鐵道のかわいらしい車両が間近に見られるのもうれしいですね。
小湊鐵道の車両が間近に見られる

こみなと待合室
住所/千葉県市原市五井中央東1-1-2
営業時間/9時~19時
定休日/なし
アクセス/小湊鐵道五井駅からすぐ
電話番号/0436(21)2411
HP/https://kominatomachiai.com/