市原市を代表する名産品「姉崎いちじく」が旬を迎えています。
柔らかな食感とジューシーな甘さは今だけの味わい。

公開 2022/09/10(最終更新 2022/09/08)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ高品質が自慢の姉崎いちじく
市原市でのいちじく栽培は明治末期に始まったといわれ、昭和初期に「桝井ドーフィン」という品種を導入してから栽培が本格化。
1948(昭和23)年に姉崎無花果組合が発足すると、「姉崎いちじく」ブランドが確立しました。
出荷量は、昭和40年代にピークを迎えますが、現在は担い手の減少や樹木の老朽もあり、組合に加入する生産者は22人。
しかし、農薬使用をなるべく抑え、品質管理を徹底した「姉崎いちじく」は根強い人気を誇り、毎年多くのファンが出荷を心待ちにしています。
旬は、8月末〜11月中旬。
今シーズンは約9万2000パック(1パック380グラム以上)と、例年よりやや多めの出荷量を見込んでいます。
「最盛期は9月。『甘熟』の味わいはこの時季ならではです」と話すのは、組合長の白鳥徳男さん。

白鳥さんはいちじく農家の2代目で、自身も20年以上にわたり栽培しています。
機械化が難しく、ほぼ人の手で育ついちじく。
「とてもデリケートな果物。天候にも気を使って大切に育てています」と教えてくれました。
味はもちろん栄養バランスも◎
ふんわりとした優しい食感と豊かな甘さが魅力のいちじくですが、食物繊維の他、ミネラル分やビタミン類をバランスよく含んでいるため、栄養面でも注目されています。
ただ貯蔵性はないので、購入したらその日に食べるのが鉄則。
お勧めの食べ方は「やはり生でそのまま食べるのが一番」と白鳥さん。
他には、チーズと一緒に生ハムで巻いておつまみに、意外なところでは、串に刺して天ぷらにしてもおいしいそうです。
「九」の漢字を「いちじく」と読ませることから、組合では毎年9月9日を「姉崎いちじくの日」に決定。
さらなる普及を目指したいと意気込みます。

丹精込めて作られた「姉崎いちじく」は今が食べ頃。
入手は、JA市原市の直売店などで。
※JA市原市直売店(果彩菜、五井Aマート)、姉崎グリーンマート、道の駅あずの里、他一部の市内スーパーで取り扱い
電話/0436-61-8747 JA市原市西部営農センター
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