春日部市立庄和図書館(庄和総合支所内)で8月、「浦上秀樹こころMoji展」が開催され、浦上さんの実演も行われました。

すべての作品には、解説(こころ)が添えられている
ロビーでの展示と実演の様子。すべての作品には、解説(こころ)が添えられている

公開 2022/09/10(最終更新 2022/09/09)

ちいき新聞ライター

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庄和総合支所1階のロビーで展示と実演

浦上さんは、21歳の時に手足から徐々に筋肉が衰えていく難病を発症。

37歳で「文字アート」に出合います。

口に筆をくわえて描く作品は、墨で描くモノトーンの作品、文字の中に絵を施したカラフルな作品などさまざま。

「感謝」の漢字の中に平仮名のメッセージが
「感謝」の漢字の中に平仮名のメッセージが

例えば上の「感謝」の漢字には「すべてのであいと いのちの すばらしさ」という平仮名が隠れています。これが浦上さん独自の「こころMoji」です。

ユニクロのTシャツになった「福」の文字
ユニクロのTシャツになった「福」の文字

会場で、ユニクロとコラボした「福」の文字のTシャツを着ていたカップルに話を聞くと、「同じ職場に浦上さんのファンがいて、それで知りました。私も中途障がい者ですが、浦上さんに挑戦する力をもらいました。今日来て良かったです」と笑顔で答えてくれました。

作品に添えた解説(こころ)を楽しんで

「まず漢字を決めてメッセージとなる平仮名を当てはめるのですが、ここまでが苦労します」と浦上さん。

決まったら型にして色つけをします。

机に向かう時間は1日3時間までと決めているので、1つの作品に1カ月以上かかることも。

この日の実演では、「風」の文字を一筆一筆じっくりと丁寧に描きました。

こころMojiアーティスト 浦上秀樹さん
観衆が見つめる中、作品を描く浦上さん

しーんと張り詰めた空気の中、作品が仕上がると観客が一同に拍手。

「昔から習字や絵が得意だったわけではなかったのですよ。むしろ苦手でした」とほほ笑む浦上さん。

この作品はじゃんけん大会で勝った女性にプレゼントされ、会場が沸きました。

浦上さんは9月11日(日)から、JR浦和駅西口の埼玉会館で作品展を開催。

こちらでも実演を行います。 (取材・執筆/トモ)

浦上秀樹こころMoji感謝展
会期/9月11・13・15・17・18・20日
時間/午前11時30分~午後5時(実演は各日午後2時~)
場所/埼玉会館第1展示場
住所/埼玉県さいたま市浦和区高砂3-1-4

料金/入場無料
TEL/048-829-2471
埼玉会館

浦上秀樹こころMoji屋
https://kokoromoji.com/