漫画『ヒカルの碁』や小学生プロ棋士誕生など、人気の高まりを見せている囲碁。
全国高校選手権では船橋市在住の末原蓮さんが見事日本一に。
市長にその喜びを伝えました。

公開 2022/09/20(最終更新 2022/09/14)

冷静さと正確さで本人も驚きの優勝へ
「第46回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会」男子個人戦で優勝した、船橋市在住の末原蓮(すえはられん)さん。
8月30日、船橋市の松戸徹市長を表敬訪問しました。

日出学園高校(市川市菅野)3年の末原さんは、日々受験勉強で忙しく、あまり囲碁は打っていなかったとのこと。
「自分でも優勝できるとは思っていなかったので、うれしいというより驚きの方が大きい」と語ります。
8月5日、日本棋院東京本院で行われた決勝戦。
リードされながらも、本来の読みの深さと正確さで徐々に自分のペースをつかみ、逆転優勝を果たしました。
「一か八かに賭けた」という強気な攻めの姿勢も勝利の要因のようです。
すでに頭角を現していた幼少期
兄の影響で囲碁を始めたのは5歳の頃。
それから中学3年まで、ふなばし囲碁協会会長の山下功さんが主宰する「山下塾」で腕を磨いてきました。
当時について山下さんは、「発想や鋭さ、相手に向かう気持ちが他の子とは全く違っていた。光っていた」と振り返ります。
突出した才能を「大切に育ててあげてください」と母親の弘恵さんにも託していました。
末原さんが松戸徹船橋市長に報告をするのは今回が2回目。
行田中学校2年の時、 「花まる学習会杯第22回ジュニア本因坊戦」で優勝し、船橋市役所を訪れています。

高校に入ってからは勉強の合間にインターネットで対局したり、プロの棋譜を追ったりして、独学で研さんを積んできました。
「全国優勝したことはとてもうれしいニュースで、後に続く子どもたちにとっても大きな目標。目指す道はいろいろあると思うけれど、本来の仕事プラス子どもたちの指導なども頑張ってもらえるとうれしい」と市長はエールを送りました。
囲碁で鍛えた発想の豊かさで、より世界を広げる末原さん。羽ばたいてゆく今後の姿も楽しみです。
(取材・執筆/ゆき)