今年の大河ドラマにも登場した、千葉が誇る武将・千葉常胤(つねたね)。
8月には千葉市で大河ドラマの俳優陣によるトークショーも開催。
にわかに注目を浴びる常胤の偉業と魅力をひもときます。

公開 2022/09/27(最終更新 2022/09/16)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ頼朝から絶大な信頼「千葉の爺さん」
現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、坂東武者と呼ばれる関東生まれの御家人が多く登場しています。
千葉の礎を築いた千葉常胤もその一人。
ドラマでは岡本信人さんが好演し、「千葉の爺さん」の愛称で親しまれました。
実は千葉常胤は、源頼朝が最も信頼していた人物だったといわれています。
桓武天皇の子孫で父の代から「千葉」の名字を名乗るようになり、房総で勢力を伸ばした常胤。
1180年「石橋山の戦い」で平家方に大敗した頼朝軍は房総に逃れ、上総広常・千葉常胤に加勢を請います。
この両者の大きな兵力を味方に付けたことで、勢力を盛り返した源氏。
常胤は数々の戦いを頼朝軍と共にし、頼朝の悲願であった平家討伐に大きな影響を与えました。
また、享年84歳と当時としては長寿だったことでも知られる常胤。
60代で頼朝軍に合流し、そこから多くの戦果を挙げたというのも特筆すべき点でしょう。

8月のトークショーも大盛り上がり
8月20日に開催された「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』スペシャルトークショーin千葉市」では、千葉常胤役の岡本信人さん、土肥実平役の阿南健治さん、足立遠元役の大野泰広さんが登壇。
劇中ではコミカルなシーンが多い3人らしく、当日も軽快なトークで会場を沸かせました。
岡本さんは常胤について「御家人同士の対立を治める縁の下の力持ち」と総評。
坂東武者として「権力争いには加わらない」「頼朝に忠実に仕える」の2点を演じる上で意識したと話します。
「鎌倉殿の13人」では好々爺然としたキャラに描かれましたが、「(私の演じた常胤が)千葉の皆さんに受け入れてもらえたのか不安でしたが、温かく迎えてくださりホッとしています。千葉の誇り『千葉常胤』を演じられて光栄でした」と岡本さん。
ドラマをきっかけに常胤に親近感を持った人も多いはず。
2026年の千葉開府900年に向けて、千葉氏への関心も高まりそうです。

※問い合わせ
千葉氏の歴史について
TEL/043-222-8231 千葉市立郷土博物館
その他について
TEL/043-245-5660 千葉市都市アイデンティティ推進課