オリーブハウスからお米を使ったミルクアイスが新発売。

アイスクリーム作りと新商品の開発秘話を聞きました。

オリーブハウスのアイスクリーム作りストーリー
アイスクリーム製造班の皆さん

公開 2022/09/17(最終更新 2023/03/29)

ねんじ

ねんじ

3人の男子の育児に奮闘中の母ちゃんライター。趣味は、寝ること、食べること、時々キャンプ。身近な地域でキラリと輝く人や物に目を向け、読んだ人が元気になれるような記事を書くことが目標です。

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こだわりのアイスを利用者と共に製造

千葉市花見川区にあるオリーブハウスは、社会福祉法人オリーブの樹が運営する、障害のある人たちの生活をサポートする多機能型事業所。

2001年の事業所開設を機に、障害者支援事業として「ルフトアイスクリーム」の製造をスタートさせました。

アイスクリームは衛生管理が難しく、無菌状態で製造するのに神経を使います。

それでも地域に根差した商品づくりと全国に発信できる商品を目指し、アイスクリーム製造班6人の利用者との作業が軌道に乗ってきたところで、このコロナ禍でした。

イベントなどでの販売の機会を失ったことで売上は大きくダウン。

アイスクリームの製造量を減らさざるを得ず、製造班の仕事もなくなってしまいます。

この状況を何とかしたいと理事長の加藤さんは職業指導員の山本さんに新しいアイスクリームの開発を提案。

加藤さんからのミッションは、「酪農発祥の地千葉をアピールするための新しいアイスクリーム」でした。

オリーブハウスのアイスクリーム作りストーリー
左から職業指導員の山本さんと理事長の加藤さん

それぞれの思いを込めて新作を開発

山本さんはさっそく千葉北部酪農農業協同組合(八千代牛乳)に相談。

そこでコロナ禍で牛乳が余り、酪農家が困っている現実を目の当たりにします。

次に、地産地消と無添加にこだわる(株)千葉産直サービスに相談すると、ヤンマーマルシェ株式会社が米の消費拡大を目指して開発した「ライスジュレ」を使う提案を受けます。

ライスジュレの原材料はお米と水のみ。

これを安定剤の代わりに使うことで、添加物のないアイスを作ることができるのです。

それぞれの思いを胸に、開発に取り掛かった山本さん。

牛乳の風味を最大限に生かすため、砂糖の種類や牛乳の低温殺菌の温度などを何度も試しました。

その数29回!

山本さんがこだわったのは、素材の味を引き出すシンプルなおいしさ。

いつかこのアイスをベースに、千葉県の食材を合わせたアイスを開発したいと語ります。

2022年7月についに発売となった「お米でかためたちばミルク」。

優しい味わいのミルクアイスには、人と人のつながりと、熱い思いが込められていました。

オリーブハウスのアイスクリーム作りストーリー オリーブハウスのアイスクリーム作りストーリー

※問い合わせ
電話番号/043-216-8211
メール/houzin@olivehouse.info
社会福祉法人オリーブの樹 オリーブハウス