11月8日(火)の皆既月食、火星の地球最接近。
そして、惑星たちが次々に夕空に集まって並ぶ「惑星大集合」へ!
2022年の年末にかけては、見逃せない天体イベントがいっぱいです。
公開 2022/10/17(最終更新 2022/11/07)

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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。
記事一覧へ皆既月食中の月に天王星が隠される!
昨年11月の「ほぼ皆既月食」の赤銅色の月。
あの感動を、11月8日に再び味わえます。
昇った満月が午後6時過ぎに欠け始め、午後7時16分から1時間半、皆既月食の赤銅色の月を存分に観賞できます(図1)。

提供/国立天文台
さらに今回は、皆既月食終了直前の午後8時41分から「天王星食」(図2)がスタート!

※天王星は実際より10倍大きく表現しています
赤銅色の月に潜入した青緑色の天王星は、約40分後、月食中の影の部分から出現します。
天王星は惑星なので、潜入時と出現時に十数秒ほど楽しむ余裕もあり、必見です。
ただし天王星は肉眼では見られないので、双眼鏡などが必要です。
11月8日には、地球の影に月が食べられる「月食」と、その月が星(天王星)を食べる「星食」の2つの「食」を眺めながら、常に動き続ける壮大な宇宙を肌で感じてみましょう。
次の皆既月食は、2025年です。
惑星が勢ぞろい!にぎやかな2022年年末の空
太陽の周りを回る惑星たち。
実は、今年6月にも大集合していました(図3)。

提供/石川県柳田星の観察館「満天星」
未明のことで見逃した人も多いようですが、大丈夫。
12月中旬以降、今度は見やすい日没後の夕空に大集合します!
既に土星、木星、海王星、天王星は、宵の舞台にいますが、11月の皆既月食の頃には、東の地平線近くに火星も登場。
12月1日の地球最接近に向け、どんどん明るさを増しています。
明るさや色の変化を見ていくと面白いですよ。
12月下旬には、西空の地平線低くに水星と金星も姿を現し、「惑星大集合」の完成です(図4)。

※地平線に近い水星は見つけづらく、天王星、海王星を見るには、双眼鏡などが必要です
東から西へ夕空いっぱいに広がる惑星たち。
どれが一番明るく見えるかな?
クリスマス以降は、日々形を変える月がここに加わって、水星、土星、木星…と巡っていくので、さらににぎやかな景色が楽しめます。
さあ、惑星たちの登場を今から一緒に見ていきませんか。
皆既月食の観望会やイベントなどが各地で催されるので、参加してみては。
作図(図2・4)/白井市文化センター・プラネタリウム
作図参考/ステラナビゲーターver.11
監修/白井市文化センター・プラネタリウム
(1)皆既月食直前投映 ※開催終了※
日時/11月5日(土)・6日(日) 各日午後1時半~午後2時
場所/白井市文化センター・プラネタリウム
観覧料/一般投映に同じ(当日のみ午後1時から券発売)
(2)皆既月食と天王星食を見る会
日時/11月8日(火) 午後6時~午後9時の月食中
場所/白井市文化センター敷地内
参加無料(予約不要) ※雨天曇天中止
問い合わせ
(1)(2)とも
TEL/047-492-1125 白井市文化センター・プラネタリウム