幼少期に憧れを抱いたジャズピアノ。
後にボーカルの道へと進み、たどり着いたのはジャズの世界。
八千代市勝田台で育ち、今や注目のボーカリストにまで上り詰めた石川早苗さんを取材しました。

公開 2022/10/29(最終更新 2022/10/17)

生まれてきて良かった…初めての幸福感
美しいブロンドヘアーがトレードマークの石川早苗さん。
生演奏に乗せて自然体で歌うその美声は、人々の心に響きます。
幼少期はピアノが大好きで、ジャズピアノに憧れたことも。
高校時代は軽音部でボーカルを担当。
初めてライブを経験した文化祭では「たくさんの観客を前にステージに立ち、『生まれてきて良かった』と幸福感を味わったことを今でも覚えています。ここから私のボーカル人生がスタートしました」と語ります。
求める音楽は…葛藤の末見つけたジャズ
慶応大学在学中には、メジャーデビューを目指しさまざまなジャンルの音楽を経験するも、「本当にこれがやりたい音楽なのか」と葛藤する日々が続きます。
そんなある日、一曲のジャズで転機を迎えることに。
「曲が流れてきたとき、雷に打たれたような衝撃を受けました。ジャズを奏でていた楽器が、まるで歌っているように聞こえたんです! あっ、私のやりたい音楽はココにあると」。
以降、これまでの活動全てに終止符を打ち、一からジャズの勉強へ。
2007年にデビューアルバム「Feel Like Makin’ Love」をリリースして以来、数々のコンテストで受賞。
現在は年間200本ものライブに加え、ボイストレーナーとしても活動。
2023年上演予定のミュージカルでは歌唱指導に抜てきされるなど、ジャズ界の第一線で活躍する日々。

忙しい毎日を過ごす中、この日は取材に合わせて久々の実家帰りとのこと。
「今日はこの取材のおかげで実家に寄れてありがたく思います。大学卒業を条件に、音楽の道へ進むことを応援してくれた両親には感謝しかありません。あの時がなければ、今の私はありませんので」と涙ながらに振り返ります。
昔より今、今より10年後の私が好きと言える人生を送りたい…
帰り際に披露してくれたすてきな生歌とともに、石川さんの生き方に感動を覚えた一日でした。(取材・執筆/しゃん)

「さなえあれば憂いなし」
石川早苗さんの日々の活動をつづるブログ
http://blog.livedoor.jp/sanny_jazz/
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