ショッピングモールが地域と密接に関わっていく中で大切にしているさまざまな「持続性」。
舞台裏には、温かな思いやアイデアたくさんが込められていました。
公開 2022/11/03(最終更新 2022/11/02)

町のインフラとしての役割を大切に
近年あちこちで「SDGs」という言葉をよく耳にするようになりました。
SDGsとは、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す開発目標(Sustainable Development Goals)のことで、カラフルなアイコンで記された17のゴールで構成されています。
私たちの身近なショッピングモールでも、このSDGsを通して地域の消費者とつながるための前向きな取り組みが展開されています。
「地域密着型のショッピングモールだからこそ、持続的な成長をしたい」、その思いを大切にしている千葉市のイオンタウンおゆみ野。

「イオンタウン株式会社」は、2021年度に「SDGs宣言」を行っています。
事業活動を通し「環境」「地域社会」「従業員」への取り組みの3本を柱に目標を掲げ、持続可能な社会の実現に寄与。
ショッピングモールが地域のインフラとして果たす役割を重視していることからも、消費者を思う活動を積極的に行っています。
地域とのつながり その強化のために
定期的な取り組みとして月に1回、専門店従業員を中心に行う「クリーン&グリーン活動」では、店舗周辺の清掃活動を実施。

千葉市と連携して、市が主催の環境に関わるポスターコンクールの入賞作品展示や、家庭で余っている食べ物を持ち寄ってもらいまとめてフードバンクに寄付するフードドライブなどのイベント開催なども行っています。
また、地域団体に交流や発表の場としてスペースを提供することも好評です。
シニアの皆さんが体操や歌で楽しく健康増進を行う場所としてカフェの一角が活用されたり、フラメンコ団体のパフォーマンス披露の場としてステージが利用されたり。
他にも、養護学校や支援学校が館内スペースで作品展示を行うなど、あらゆる活動に寄り添う同施設は、この地にしっかりと根を張り、場所と人とのつながりを日々生み出すとともに、地域経済にも温かな道筋をつくっています。
生誕10周年企画と「ハッピーレター」
昨年はイオンタウン誕生10周年。
SDGsのサークルロゴを17色のさまざまな植物に置き換えた記念ロゴを作成し、それにちなんだ企画を年間通して展開しました。
来店のお客さまに桜の苗木プレゼントや、地元の幼稚園と一緒に花の苗を植える「フラワーロード」など、消費者を楽しく巻き込んだ実りある年になったといいます。
また「ハッピーレター」という名の、従業員同士のちょっとすてきな関わり合いもお聞きしました。
それは、お客さまに喜んでもらったことや、他の従業員の素晴らしい行動を1枚のはがきに乗せて社内に紹介するというもの。
より一層の絆の構築と接客のホスピタリティー向上につながっています。

近年の感染症流行で、時に消費者の気持ちがふさぐこともある中、ショッピングモールは常に最善の安全策を講じながら変わらぬ存在感で私たちの生活を支えてくれています。
これからも、買い物を通した交流や学びができる場所として、そのサステナブルな明かりがこの地をやさしく照らしてくれることでしょう。