2021年11月に住宅設備機器総合商社の株式会社金子機材(千葉市中央区)に設置された珍しい焼き芋の自動販売機。
ひそかに話題です!

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公開 2022/11/08(最終更新 2022/11/08)

まきろん
千葉市生まれの千葉市育ち。数回引っ越すも、全て千葉市内。現在は自然豊かな土地に腰を落ち着け、試行錯誤しながらのんびりさんを子育て中。好きなものはスイーツとお酒。2.5次元に活力を貰っています。
記事一覧へ売上の一部は障害のある人の収入に
焼き芋の自動販売機を手がけるのは、農業と福祉をつなげる「農福連携」を推進する、宮崎県日向市の農福産業。
児玉社長の次男に障害があり、1カ月働いても1万円足らずの収入という障害者の就労状況を目の当たりにしました。

障害者施設の代表から「賃金が安く、仕事も減っている」と相談を受けたこともあり、自身が所有する農地でサツマイモ、タマネギ、ニンジンなどを作り販売しましたが、収益は上がらず。
ある時、イベントで焼き芋を販売したところ、飛ぶように売れたそうです。
しかし、お客さんの集まる土日には障害のある人が働けず、一般のアルバイトを雇うとほぼ利益のない状態。
頭を悩ませていた時に、アルバイトから缶コーヒーを手渡され、「温かい。これに焼き芋を入れて販売できないだろうか」と思い付きました。
糖度は40度以上 甘〜い焼き芋
温かいものと冷たいもの、どちらも190g入りで1缶500円。

熊本、宮崎、鹿児島といった南九州産の紅はるかを使用し、砂糖を一切加えていない濃厚な味わいが楽しめます。
検品、計量、袋詰めなどを障害のある人が行っていて、全国からの反響にやりがいを感じ、運送トラックが出発する際には皆で手を振って送り出しているそうです。
千葉県では千葉市と富里市の2台だけ
2022年9月現在、22道府県で71台設置されているこの自動販売機。
金子機材の金子社長が農福産業の取り組みに共感し、千葉県で最初に導入しました。

人目を引くレトロでかわいらしいデザインの自動販売機に、稼働前から写真を撮って心待ちにしていた人もいたそうです。
金子機材に設置された自動販売機では常に新鮮なものを提供するため、2週間で売り切れるように補充しているというこだわりよう。
回収した缶の中に「良いことをされていますね。応援しています」と手紙が入っていたとの心温まる話も。
金子社長は「食べた人が喜び、作り手の仕事も増える。皆の幸せを今後も広げられるよう尽力したい」と話してくれました。
料金/1缶500円
場所/千葉県千葉市中央区祐光3-3(金子機材敷地内)
問い合わせ
株式会社金子機材
電話/043-224-7711
ホームページ/http://www.kan-eco.jp/
株式会社農福産業
電話/0982-50-6166
ホームページ/https://www.noufukusangyo.jp/
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