春のイメージが強いガーデニングですが、秋冬はまたひと味違った楽しみ方ができるのをご存じでしょうか。
初心者でもできる、この時季のお庭づくりのポイントをご紹介します。
公開 2022/11/19(最終更新 2022/11/09)

成長を楽しむ春と姿を長くめでる秋
植物の伸びゆくスピードが著しく、その成長を楽しみ育てることに喜びを感じることができる春は安定の庭づくりシーズンですが、秋冬のガーデニングにはどんな魅力があるのでしょうか。
冷え込むに連れて植物の成長速度が遅くなる時季でもあるので、苗から植えれば気に入った花の姿を長く味わえるというのが秋冬の良さです。
この季節にお勧めなのが、「寄せ植え」です。
苗で数種類の植物を植え、好みの形のままプランターごと長期間の観賞がかないます。
特に「パンジー」や「ビオラ」は花びらのフリルがかわいらしく、丈夫で失敗が少ないことからも初心者の寄せ植えにもってこいです。

豪華な寄せ植えは、寂しくなりがちな秋冬のお庭を明るい雰囲気にしてくれるでしょう。
この他、花色が豊かでさまざまな品種がある「ガーデンシクラメン」や、鮮やかな花を小さな株いっぱいに付ける「プリムラ・ジュリアン」も耐寒性があって人気。
また、葉の美しさが好まれる「カラーリーフ」のみの寄せ植えもおしゃれですね。

効率よく開花つなぐ「ダブルデッカー」
寄せ植えのユニークなテクニックとして「ダブルデッカー」という球根を隠し植える方法をご紹介します。
ダブルデッカーとは、本来は「2階建てバス」を意味するのですが、ガーデニングの場合は開花期や背丈の異なる種類の苗や球根を、段差をつけて植え付ける手法のことを指します。

例えば、チューリップの球根を鉢の下層部に忍ばせ、その上層部にパンジーやビオラを植える。
秋冬は上層部の花々を楽しみ、春先には下層部のチューリップが芽を出し開花するという仕組みです。
しかもこのダブルデッカー方式だと、上層部に花があるので球根にも水やりを欠かすことなく一石二鳥です。
真冬の注意点は、植物を霜に当てないこと。
夜間は軒下に取り込む、または寒冷紗という霜よけの布を掛けておくとよいでしょう。

ぜひ、自分好みの植物で秋冬のお庭を彩ってみては。
取材協力/ケーヨーデイツー(株式会社ケーヨー)
HP/https://www.keiyo.co.jp/
こちらの記事もおすすめ