お風呂のリフォームは、快適さはもちろん省エネや家事の時短、ヒートショックなど体へのストレス軽減にもつながります。
■教えてくれたのは…
リフォームのプロ・横田シゲルさん
一級建築士。団地のリノベーションをはじめ、注文住宅からリフォームまで幅広く対応。
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公開 2022/11/23(最終更新 2022/11/24)

編集部 モティ
編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB
記事一覧へ機能的で使いやすいユニットバスが主流
浴室をリフォームする理由の一つに、寒さ対策があります。築年数の古い物件は、「在来工法」と呼ばれるコンクリート床にモルタルとタイルを貼った浴室が多く、断熱などの機能がありません。
他の部屋との温度差ができるため、特に冬場は湯船に浸かった際に心臓や血管に負担がかかり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす「ヒートショック」の原因に。在来工法はタイルのデザインなどで個性を出せるというメリットはありますが、今は気密性と断熱性に優れ、掃除もしやすいユニットバスへの変更がほとんどです。
ユニットバスとは、浴槽と天井・壁・床が一体となった浴室のこと。最近では、断熱浴槽や節水水栓など省エネに特化した商品をはじめ、自動浴槽洗浄や浴室乾燥といった、家事を楽にする機能も人気です。
リフォーム業者は家のかかりつけ医
浴室のリフォームは、15〜20年目で検討する人が大半。ユニットバスの入れ替えならば工期は3日程度です。
ちょうどその時期は、給湯器の寿命も近いので一緒に交換するのがお勧め。また、家族の高齢化に伴い、手すりを付けたり床をフラットにしたりと、バリアフリー工事を同時に行うことも多いですよ。
管理費や職人の人件費などの観点からも、ある程度まとめてリフォームした方が効率的といえるためです。

初めてのリフォームなら数社から相見積もりを取るのはマスト。価格だけで選ぶのではなく、自分たちの希望をかなえてくれるかどうか、相性も大切です。その後も修繕などで長いお付き合いになる可能性があるので、かかりつけ医を探すような気持ちで選ぶといいでしょう。
住宅機器はメーカーのショールームに足を運んで実物を見ると失敗も減ります。今は便利な機能が付いた商品も豊富。リフォーム後に「あの機能が欲しかった」とならないためにも、依頼する側も知識を付けておくと安心ですね。
【リフォーム事例】
(1)在来工法からユニットバスのリフォーム例。明るい雰囲気に!

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(2)団地の中には、システムバス施工不可の物件も。その場合は、パネルを貼り合わせて施工する「浴室パネル工法」を採用。

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(3)あえて在来工法の浴室にこだわるリフォームも。腰から上の壁と天井は、桧の板貼り。
リフォームの予算は?
標準的なユニットバスなら100万円程度。
給湯器交換ならプラス20万円、浴室乾燥機を付けるならプラス15万円が目安です。
覚えておきたい!お風呂のリフォーム・ワード集
断熱浴槽
一般的な浴槽は、4時間でだいたい7度ほどお湯の温度が下がりますが、断熱浴槽は、4時間で最大マイナス2.5度と、浴槽に張ったお湯が冷めにくいのが特徴。年間で5000〜1万円のガス代の節約になるといわれています。
浴室乾燥機
雨天などで洗濯物が外に干せない時に便利なのが浴室乾燥機。暖房機能も付いているので、ヒートショックの予防にもなります。

エコジョーズ・エコキュート
空気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かす「エコキュート」、排気熱を有効に使う「エコジョーズ」など省エネに優れた給湯器は、初期費用はかかるものの、ランニングコストを考えるとお得な場合も。
「ちいき新聞の内装・リフォーム」
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