海なし県の埼玉ですが、県内29の卸売市場のうち3カ所で水産物を取り扱っています。
中でも、取扱金額県内1位の規模を誇るのが、さいたま市北区にある大宮市場の埼玉県水産物地方卸売市場です。
1971年の開場以来、埼玉県内をはじめ北関東を中心に生鮮水産物を提供。全国各地の生産者から新鮮な魚介類を集荷し、市場の仲卸業者を通して小売店や飲食店に、そして私たちの食卓に届けられます。
そんな食材を扱うプロ、目利きのプロたちが通う卸売市場ですが、一般の人もお買い物ができるということを知っていますか。
今回は毎朝、大宮市場に出かけている鮮魚料理店の仕入れに同行!
仲卸業者に話を聞きました。

同行したのは…
ふじわらさんちの食卓
住所/さいたま市岩槻区岩槻6915-5
TEL/090-2212-6915
HP/https://fujiwarasanchi.com/
Twitter/@dameoyajihogoku
公開 2022/12/01(最終更新 2022/12/01)

市場でお買い物を疑似体験 分からないことは聞いてみよう!
カネム水産で仕入れを済ませた藤原さんは、まぐろを買いに(有)丸長へ向かいました。「まぐろはやっぱり、専門店でね」と藤原さん。
(有)丸長はまぐろ一筋30年、3代続く専門店。ウェブサイトではまぐろの豆知識をつづったブログやオンラインショップも展開しています。
※(有)丸長は場内に2店舗構えています。一般のお買い物は青果市場に面した中央通路の店舗へ

魚の良さを伝えることと「おいしかった」の笑顔が喜び

カネム水産株式会社は30年以上続く鮮魚・貝問屋。代表取締役の平木重和さんは、埼玉県水産物地方卸売市場の埼水仲卸協同組合の副理事長も務めています。
「コロナ禍でおうち時間が増えたことや、アウトドアブームでキャンプ飯が人気だったり、魚のさばき方を教える動画サイトなどが増えていることもあって、『自分で丸魚をさばいて調理してみたい』という人たちが、市場に来てくれるようになりました。家族で下ごしらえから一緒に楽しめたら、お子さんの食育にもなっていいと思います。『BBQ用にお薦めを見繕ってほしい』などの予約注文も歓迎しています! 私たちにとって、みなさんに魚の良さを伝えることと、『おいしかった』の笑顔が一番の喜びです。だから気軽に市場に足を運んで、ぜひ声をかけてください」と話してくれました。
株式会社埼玉県魚市場 営業本部長の船川佳之さんにも話を聞きました。
「海なし県だからか、この場所に魚市場があるということがまだまだ知られていないと感じています。大宮市場内の食堂(飲食店)はテレビなどでもよく紹介されていて人気ですが、『青果市場や水産市場はプロの人しか入れない』という誤解があるようです。毎週土曜日の一般開放デーはもちろんのこと、平日でもどなたでもお買い物できます。場内のインフォメーションコーナーや埼玉県魚市場のウェブサイトに場内マップがあり、一般の人もお買い物しやすいお店にはマークが付いていますので参考になさってください。冬の朝は寒さ厳しい分、いい魚がそろいます。ちょっと頑張って早起きして、ぜひお出かけください」
早朝は業務用トラックや大型トラックの往来が多いため、一般の人のお買い物は午前8時30分ごろの来場を勧めています。
場内マップはコチラ⇒https://saitamauoiti.co.jp/storeguide/
埼玉県水産物地方卸売市場(大宮市場)
住所/埼玉県さいたま市北区吉野町2-226-1
電話/048-667-0801
備考/毎週土曜は一般開放デー、第3土曜はお客様感謝デーを開催中!午前8時30分から!
埼玉県魚市場HP/https://saitamauoiti.co.jp/
\予告/
12月26日(月)~30日(金)は毎年恒例、大宮市場年末特別大売り出しを開催!
詳しくはコチラ
\併せてチェック!/
埼玉県内では、他に川越や越谷、春日部など9カ所の卸売市場で一般開放を行っています。
埼玉県HP/https://www.pref.saitama.lg.jp/a0902/shijyo/itiba-kaihouzyoukyou.html
\こちらも注目!/
川越総合地方卸売市場内には生鮮3品がそろう専門店『生鮮漁港川越』があります。その生鮮漁港で購入した新鮮な魚介類やお肉、野菜をそのまま味わえるBBQ施設「ばべきゅーる」も併設!手ぶらでOK、準備も片付けも不要で好評です。
住所/埼玉県川越市大字大袋650
電話/049-265-3903
生鮮漁港川越HP/https://seisengyokoukawagoe.jp/