およそ3000人の外国人と共に暮らしている流山市で、誰もが暮らしやすい多文化共生の地域社会を目指し活動しているのが「流山市国際交流協会」です。

公開 2022/12/10(最終更新 2022/12/08)

異文化に触れ、交流を楽しもう
「流山市国際交流協会」では現在、大人の外国人向けに日本語を教える「日本語講座」や、韓国語・中国語・スペイン語・英語をレベル別に17の外国語講座の他、世界の歌を原語で歌う「ワールドハーモニー」や、ラテンダンスをネーティブの指導で楽しむ「ワールドダンス」などの文化講座を開いています。

またコロナ禍前は、「世界を知ろう」「オランダ料理教室」など異文化交流のイベントも企画されていました。
ここでは流山市に居住する外国人の日々の生活のサポートも行いますが、むしろさまざまな活動での交流を通して、互いの文化や習慣への理解を深めていくことに主眼を置いています。
理事の西山さんは、「難しい理屈ではなく、語学を教えたり教わったり、ゲームや音楽を楽しむ活動の中で、自然に国や地域の境を超え、理解し尊重し合うことができれば」と話してくれました。
会員を増やして友好の輪を広げたい
創立30年、NPO法人化10年を超えた「流山市国際交流協会」。

その輪はまだまだ大きいとはいえません。
現在日本人、外国人を合わせた300人ほどの会員が在籍していますが、さらにより多くの人に知ってもらい交流の輪を広げていきたいと、「NIFA NEWS」を発行するなど広報活動に努めています。
「国際交流」と聞くと、「英語が話せなくてはいけないのではないか」「何となく堅苦しい」とハードルが高いように思われがちです。
しかし何も特別な資格や技術が必要なわけではなく、日本人も外国人も、互いにそれぞれの国の文化に触れ、交流することに興味関心のある人なら誰でも気軽な気持ちで参加できます。
理事で副会長の小谷さんは、娘さんが小学1年生の時にホームステイを受け入れたことから流山市国際交流協会との関わりが始まりました。
流山生まれの流山育ちで結婚後も流山で子育て、と流山しか知らずにいたので、もっと外の世界こと、できれば外国のことを知りたいと思ったのがきっかけだったそうです。
娘さんは、外国人だからと構えることなく自然に接し、「日本と異なる習慣や文化について肌で感じ取ることができたことは、娘にとって学問として学ぶ以上に良い経験になった」と話します。
(取材・執筆/梢)
NPO法人流山市国際交流協会
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