月経に伴う体やメンタルの不調に悩む女性も多いのではないでしょうか。
月経の仕組みやホルモンの働きを知って、対処法を身に付けましょう。
教えてくれたのは…
この記事は2022年11月15日に船橋市で開催された講座「月経痛・更年期のツラサは『しょうがない』?」の内容を基に作成しました
公開 2022/12/20(最終更新 2022/12/20)

目次
生理が重いのは自分のせいじゃない
つらい、だるい、ゆううつ…月経(生理)に対し、このようにネガティブなイメージを持つ人は少なくありません。
その気分に引きずられ、生理の重い自分を否定したりしてはいないでしょうか。
月経は人間の体の仕組みによって起こる科学的な現象に過ぎないので、ネガティブになり過ぎずニュートラルに受け止め、適切なケアをして過ごしましょう。
月経は周期的に繰り返す子宮内膜の排出
性ホルモンの働きにより、子宮内膜は受精卵を育てるために厚くなりますが、妊娠しなければ不要となって血液とともにはがれ落ちます。
この時に生じる痛みが月経痛です。
月経周期は月の満ち欠けのサイクルに似て、約1カ月で(1)月経期(2)卵抱期(3)排卵期(4)黄体期…を繰り返します。

(3)で基礎体温が上がり始め、(4)は体のむくみやイライラなどの不調が出やすいので、体調が良い時期は(2)のみ=1カ月のうちたった4分の1…という人もいます。
月経の不調や異常受診の目安は?
周期的に分泌される性ホルモンは、さまざまな症状を引き起こします。
眠気、むくみ、イライラ…などの不快な症状は、ホルモンの働きによる自然な現象なのです。
これらの月経前の不調のことをPMS(月経前症候群)といいます。
PMSの中でも、気持ちの落ち込みが極度に激しかったり、攻撃的になるものはPMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれ、重症の場合は医療的なサポートが必要。
PMSについても日常生活に支障が出るようであれば、早めの受診がおすすめです。
受診の目安ということで言えば、月経については「THREE(3)ルール」を覚えておいてください。
「1日3回以上鎮痛剤を飲む」「3カ月以上生理が来ない」「1カ月に3回生理が来た」「3週間以上出血が続く」「夜用ナプキンが3時間もたない」などです。
これらの異常が一つでも見られる場合は、速やかに婦人科を受診しましょう。
鎮痛剤や生理用品を賢く利用しよう
「痛くてもなるべく薬は使いたくない」という人もいますが、痛みを我慢すると姿勢が歪んで血流に影響し、余計に具合が悪くなる悪循環も。
鎮痛剤は本格的に痛み出す前に服用するのが効果的。
市販の鎮痛剤が効かなければ病院を受診して処方薬を、それでも効果が薄ければ低用量ピルの使用を医師と相談してみては。
また、日本で生理用品といえばナプキンが主流ですが、月経ショーツや月経カップなど便利な製品がたくさんあります。
視野を広げて使い勝手の良いアイテムを探すことで、月経のつらさが軽減できるかもしれません。
生理との付き合い方3つの提案
(1)記録を取る
(2)朝食を取る
(3)自分に少しでも優しい習慣を
