11月6日に行われた「ちばアクアラインマラソン2022」。
2012年から2年に1回開催し、国内外から17,000人のランナーが参加する千葉県最大のスポーツイベントです(2020年大会はコロナで中止)。
応援専だった私は、ランナーの皆さんのキラキラと楽しそうな姿にずっと憧れていたんです。
そこで今回一念発起! ハーフマラソンに申し込みました。
最近では健康のためにウオーキングをしていますが、子どものころは徒競走でいつもビリ。
通信簿で体育の成績がずっと2だった私は、果たして完走できるのでしょうか。
公開 2022/12/21(最終更新 2023/12/26)

花
48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/
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【5~6月】まさかの当選!モチベーションを上げろ!
「ちばアクアラインマラソン2022」のランナー募集は、3月25日~5月9日に行われました。
私がハーフマラソンへの参加を決めたのには「大会までに半年あるから、練習すれば完走できる体力がつけられるのでは?」というのもありました。
しかし、1次申し込みの結果は落選(ちなみに2022年の倍率は2.0倍)。
正直、どこかほっとした気持ちでいた私のもとに、7月末に行われた3次抽選当選の通知が届きます。
2カ月ダラダラ過ごしていたせいで、練習できるのは7月後半から10月の約3カ月。 ちょっとこれ、間に合うのかな…。
まあ、細かいことは申し込んでから考えよう!
こうなったら結果はどうあれ、ゴール(大会当日)まで走り切るしかありません。
そこでまずはランニングの専門雑誌や、マラソン講座の動画を見るなどして気持ちを盛り上げ、マラソンに対してポジティブなイメージを抱くことからスタートしました。
気持ちの面を整えて、いよいよジョギング開始です!

【7~8月】練習開始!マラソンできる体をつくれ!
練習初日。
やってしまいました…。
何もない所で派手に転んでしまったのです。
5キロほどのウオーキングを習慣にしていたので、同じ距離くらい走れるんじゃないかと甘く考えていました。
しかもキロ8分台で走らなければ制限時間内でゴールできないのに、このときのタイムはキロ9分過ぎ。
圧倒的スタミナ不足です…。
しかし「いきなり21キロというゴールを見てしまってはいけない」と気持ちを切り替え、7月は距離やタイムは二の次で、まずは「マラソンを習慣づける」ことと「ゆっくりでいいから歩かない」ことを目標にしました。
練習では速度や距離が記録できるマラソンアプリ「Runkeeper」を活用しました。
週3~4日、1時間程度のジョギングを続けたところ8月にはキロ8分台で安定して走れるように。
また、最初は5キロを走っていましたが、遠回りしながらコースを少しずつ延ばし、8月後半には10キロを走り切れるようになりました。

【9月~10月】初心者向けランニングクリニックに参加
9月10日、木更津市江川にあるオーエンス陸上競技場で行われた「ランニングクリニック(初級)~走りのプロから基本を学ぼう~」を受講しました。
講師は、東京2020パラ五輪でブラインドマラソンコーチも務められた安田享平さんです。
講義では、
■速くより長時間・長距離を走る
■7キロを週1走るより、1キロを1週間毎日走る
など、長距離を走れる体づくりに効果的な練習方法を教えていただきました。
さらに練習方法の一つであるスロージョグを、安田さんの先導で実践。
想像以上のゆっくりペースにビックリ。とても参考になりました。

「ランニングは楽しいんですよ。罰ゲームではありません」と安田さん。
つらくてランニングをやめてしまうのは、自分自身に合った走り方をしていないからだそう。
大会後もずっとランニングを愛してほしいという安田さんの教えが、とても印象に残りました。
こうして7・8・9月と練習を続けるうちに、だんだん楽に走れるようになり、ジョギング自体が楽しくなってきました。
10月前半には21キロ走に初挑戦。ゆっくりではありますが完走でき、ちばアクアラインマラソンへの自信をつけることができました。
21キロ走の後は11月の本番に向けて、疲労をためない緩やかな練習に移行させていきました。

【11月】ついに迎えた「ちばアクアラインマラソン2022」!
心配した天気にも恵まれ、最高のマラソン日和で迎えた11月6日。
スタートの3時間前に起床し、おにぎりの朝食をとりました。
楽しみと不安が半々で緊張もマックス。
しかし多くのランナーと共に会場の潮浜公園に向かううち、大会に参加する実感がわいてきました。
こうなると生来のイベント好きの血が騒ぎ、楽しさが勝ってくるように。

そして午前9時50分、ついにちばアクアラインマラソン2022スタートです!
ハーフマラソン完走のためには、
1.アクア入り口交差点(8.3キロ)
2.海ほたる(13.9キロ)
3.アクアライン橋梁部(16.5キロ)
4.アクアライン出口(19.2キロ)
の関門を時間内に通過する必要があります。

せめてアクアラインの上は走りたい!と、第1関門の通過を目指して金田地区を走ります。
完走経験のある友人からは「当日はアドレナリンが出てペースが速くなりがちだけど、自分のペースで走らないと後半までもたないよ」とアドバイスをもらっていました。
しかし関門を通過したい不安や、初めての道を皆で走る楽しさで、練習ではキロ7~8分で走っていたのにキロ6分台のオーバーペースに!
こんな調子で最後までもつのか?!
不安を感じながらも第1関門アクアライン入り口に到達!

潮風を直に感じ、大パノラマの景色を楽しみながら走るのは爽快そのもの。想像以上の開放感です。
写真を撮影したりトイレに並んだりしたのが良い休憩になったようで、ここまでスタミナ切れなく走れています。

「特産品おもてなしスポット」になっている海ほたるには、多くの房総の味覚が用意されていました。
しかし、関門が閉まるのを恐れていた私は水分補給のみで通過。今思い返しても残念だったなあ~。
ランナーになってわかったのは、沿道からの応援が力になること。
自分が応援していたときは「声聞こえてるかな」「邪魔してないかな」などと心配でしたが、声援はランナーの耳に届いていて、とても励みになりました。
ランナーの皆さんも沿道の応援に笑顔で応え、ランナー・応援者が一体となって大会を楽しんでいるのが感じられました。

そして…
2時間53分50秒。ゴールの牛込海岸に到着!
21.0975キロを走り切りました!

給水場やコース上のスタッフさん、大会前にコースの清掃をしてくださった皆さん、当日パフォーマンスで盛り上げてくださった皆さんなど、開催には多くの方が関わっています。
関係者の方々が整えてくれた最高の環境のおかげで、最初から最後まで「楽しい」しかない時間でした。この場を借りてお礼申し上げます!
【感想】「ちばアクアラインマラソン2022」にチャレンジして
大会が終わった今も、私はジョギングを続けています。
せっかくつけた体力を落とすのがもったいないって思ったのと、練習を続けるうちにジョギングが好きになったからです。
思えば練習期間から大会終了まで、ずっと充実していて楽しかったなあ。
実感したのは「マラソンに重要なのは、運動神経ではなく、楽しく課題に取り組むメンタルだ」ということ。
目標に向けて計画を立て実行したのは、とても良い経験でした。
タイムや距離を目指す人、健康のために楽しく走りたい人など、マラソンに取り組む姿勢や目標は人それぞれ。
自分に合ったやり方で、楽しく走れればOKだと思います。
最後に、やってみたいけどできないかも、と尻込みしているあなた。
人生初のハーフマラソンに挑戦した体育2の私が断言します。
チャレンジの門は、等しく皆に開かれていますよ~!